高級食材干しナマコの戻し方とオイスターソース炒めの作り方
珍しい中華料理の高級食材である干しナマコを料理します。
料理法も普通の食材と違う独特な食材なのです。
【目次】
1.干しナマコとは
2.干しナマコの戻し方
2−1.12時間後
2−2.さらに12時間後(戻し始めから24時間経過)
2−3.さらに12時間後(戻し始めから36時間経過)
2−4.さらに12時間後(戻し始めから48時間経過)
2−5.さらに12時間後(戻し始めから60時間経過)
2−6.さらに12時間後(戻し始めから72時間経過)
2−7.さらに5日経過(戻し始めから8日経過)
3.5日間考えてナマコのオイスターソース炒めに決める
4.ナマコのオイスターソース炒めの材料
5.ナマコのオイスターソース炒めの作り方
6.ナマコのオイスターソース炒めの完成
7.家族の反応
8.まとめ
9.動画で説明
干しナマコとは
この干しナマコは、読者の方からいただいた物です。
ありがとうございます。
これは、伊勢志摩で採れたナマコの内臓を取り出してボイルしてから天日干しし
たものです。
完全に干されてカチンコチンになってます。
そして、これ1個でなんと、ステーキ1枚分くらいの値打ちがあります。
本当に高級食材なのです。
入手法は、楽天で入手できます。
ショップへのリンクを貼っておきます。
伊勢志摩産に限定しなければAmazonでも販売してますよ。
干しナマコの戻し方
干しナマコ料理するには、当然ですが水で戻さなければいけません。
けど、干し椎茸のように、ただ水に漬けておけば戻るという訳では無いのです。
熱湯に漬けて何度も熱湯を取り替えて何日もかけて戻します。
それだけではなく、干しナマコをくれた方によると、干しナマコを戻す際に油分は厳禁で、油分がナマコに付くと、その部分が溶けてしまうそうです。
しかも、ほんの少しの油で溶けるそうです。
素手で触ったら、手の油分でナマコが溶けてしまうから、ゴム手袋着用でナマコを触ります。
そして、綺麗な瓶にナマコを入れ熱湯を注ぎます。
容器は、瓶でなくてもボウルでも保存袋でもいいです。
ただし、ボウルの場合は、使う前に油分をしっかり洗い流しておく事です。
こうやって、置いておきます。
熱湯を注いですぐに膨らむという事はありませんでした。
12時間後
これが12時間後です。
少しだけ膨らんだような感じですね。
これの水を捨てて、また熱湯を注いで置いておきます。
さらに12時間後(戻し始めから24時間経過)
さらに大きくなりました。
またこれの水を捨てて熱湯を注いで置いておきます。
さらに12時間後(戻し始めから36時間経過)
明らかに大きくなりました。
なんかナマコが成長してるみたいで、ナマコちゃんのことが可愛くなってきました。
またこれの水を捨てて熱湯を注いで置いておきます。
さらに12時間後(戻し始めから48時間経過)
ナマコちゃんはまだ大きくなります。
またこれの水を捨てて熱湯を注いで置いておきます。
さらに12時間後(戻し始めから60時間経過)
瓶の中いっぱいに大きくなりました。
どこまで大きくなるのでしょうか。
またこれの水を捨てて熱湯を注いで置いておきます。
さらに12時間後(戻し始めから72時間経過)
戻し初めから72時間、要するに3日間経過した物です。
ほとんど大きさは変わってないようですね。
もうそろそろ料理してもいい頃かと思います。
けど、どんな料理を作るのか決まってなかったので、とりあえずこのまま冷蔵庫に入れて保存しておきます。
さらに5日経過(戻し始めから8日経過)
冷蔵庫の中で5日間置いて、どのように料理するのか考えてました。
その間にも冷蔵庫の中で、少し大きくなりました。
5日間考えてナマコのオイスターソース炒めに決める
5日間考えて、やっと料理法が決まりました。
5日間いろいろ考えました。
せっかくだから手の込んだ料理にしようかと思って、ナマコのパイ包み焼きとかも検討しましたが、初めて使う食材だから、まずはスタンダードな料理法で食材の特徴を知ったうえでアレンジしないといけませんよね。
という訳で、結局ナマコのスタンダードな料理法である、オイスターソース炒めを作る事になりました。
ナマコのオイスターソース炒めの材料
【干しナマコのオイスターソース炒めの材料】2人前
干しナマコ 1個
ニンジン 1かけら(40g程度)
たけのこ 1かけら(40g程度)
ネギ 1本(40g程度)
干し椎茸 2個(100mlの水で戻す)
ニンニク 1かけ
ショウガ 1かけ(10g程度)
水 200ml
粉末鶏ガラスープの素 小さじ2
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1
オイスターソース 大さじ1強
片栗粉 大さじ1弱(30mlの水で溶く)
ごま油 少々
ナマコのオイスターソース炒めの作り方
まず、材料を切ります。
タケノコとニンジンは、薄く1口大に切ります。
干し椎茸は水で戻し、石づきを切り取って、適当に切ります。
戻し汁は後で使うので取っておきます。
ネギは斜めに切ります。
生姜とニンニクは、みじん切りにして、小さいお皿に入れておきます。
そして、ナマコです。
美しいナマコですね〜。
大切に育てたので、食べるのがもったいない気がしますけど、美味しく料理してやりましょう。
ナマコの中に砂が残ってることがあるので、まず包丁で切り込みを入れて
中を開きます。
そして、中を水洗いします。
一応洗い流しましたけど、砂が残ってるような気配はありませんでした。
そして、一口大に切ります。
これがナマコの断面です。
鍋に水200ml
干し椎茸の戻し汁
鶏ガラスープの素小さじ2
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1
を入れてスープを作ります。
沸騰してきたら、ナマコを入れて10分くらい煮込みます。
ナマコ自体にほとんど味が無いので、スープで煮込んで下味を付けておくという魂胆です。
フライパンにラードを溶かし、生姜とニンニク、ニンジン、タケノコ、椎茸、ナマコ、ネギを加え炒めます。
ナマコを煮込んだスープを加え、少し煮込み、オイスターソースを加え混ぜ、水溶き片栗粉を加え混ぜます。
火を止めて、仕上げにごま油を垂らして、完成です。
ナマコのオイスターソース炒めの完成
ナマコのオイスターソース炒めの完成です。
弾力のある食感で、ほんのり海の香りがしましたが、ほとんど味を感じませんでした。
料理の味付けは美味しくできたので、ナマコは美味しく食べることができました。
家族の反応
家族も、ナマコを戻す過程からナマコを可愛がり、そしてナマコを食べました。
妻は酒を飲みながらバクバク食べてました。
息子は、たまに変な食材をみると食わず嫌いをすることがあるので、食べるかどうか心配だったのですが、美味しい、ナマコはなんの臭みも無いから食べられる、と言ってペロリと食べました。
娘は普通に食べてました。
まとめ
- 干しナマコとは、ナマコの内臓を取り出してボイルしてから天日干ししたもの。
- 干しナマコは熱湯に漬けて、何度も熱湯を取り替え何日もかけて戻す。
- 干しナマコはオイスターソース炒めにするのが主流。
- 調理した干しナマコは弾力のある食感でほんのり海の香りがして味はほとんど感じない。
確かに味付けは上手くできたので料理自体は美味しかったです。
ナマコはホントに味と香りがほとんどないですから、オイスターソースでコッテリと味付けすると美味しく食べられますね。
この料理法がスタンダードだってのはそれなりの理由があるんですね。
動画で説明
動画ではオトコ中村が自ら出演して語ってます。
また、料理する過程は動画でしか表現できない部分もありますから、併せてご覧ください。