第6回世界料理研究会が、ここ京北森林公園で行われました。
今回の研究テーマは、2つ。
1つ目のテーマは「石釜ピザ」
石釜で焼いたピザは美味しいですよね~。
石釜ピザは、約400℃の超高温で、1分程度の短時間で焼きます。
表面に、苦くなる寸前の香ばしいコゲが付き、パリッとモチッとしたメリハリのある焼き加減で、本当に美味しいです。
それを再現しようと、我が家の電気オーブンの最高温度である250℃で焼いても、焼き上がりまで10分以上かかります。
そしたら表面はキツネ色で、もっちりしたメリハリの効いてない焼き加減で、まあ、それなりに美味しいのですが、明らかに違います。
400℃で1分焼くのと、250℃で10分焼くのでは、焼き上がりが違うのは当然ですよね。
石釜ピザは、石釜でしか焼けません。
当たり前のことですが、それを再現するには「家に石釜を設置するのか?」という大問題が立ちはだかります。
この問題は、当然、即断で却下されるはず…
しかし私の場合、家に石釜を設置してピザを焼くという楽しいイメージを膨らませ、皆が美味しいピザを食べて幸せそうにしている光景を思い浮かべ、ニヤニヤして、そのイメージを十分に楽しんだ後に、実際にかかる費用を考えて、やっと却下に至ります。
どちらにせよ、家に石釜を設置するのは却下と言うことで…(笑)
この会場は、私たちのような素人でも石釜を使う事ができるのです。
ここなら念願の石釜ピザが焼ける~♪
という訳で、石釜を使ってピザを焼くのが今回のテーマ1つ目です。
2つ目のテーマは「ダッチオーブンを使いこなす」
画像右は、ユニフレームの10インチハーフダッチオーブン。
分厚く重い鍋で、蓋の部分に炭を置いて天火でも調理できます。
画像左は、ユニフレームの10インチスキレットという、これまた分厚く重いフライパンで、ダッチオーブンの仲間です。
この鉄で出来た重い鍋たちは、まさに男の料理にふさわしい調理器具と言えるでしょう。
そしてこれらは、アウトドア料理で大活躍します。
様々な可能性を秘めていて、使い方次第で、どんな料理でも作れるのですが、私も本当に使いこなす域に達したかどうかと言われると、まだまだです。
ですから、ダッチオーブンの特徴を活かした料理に挑戦してみようと思います。
そして、このコンロは、ユニフレームのガス式ツーバーナーです。
こちらは、アウトドアにて、家庭のガスコンロ並みの性能を発揮する優れものです。
今回、ダッチオーブンで作る料理は3種。
- ディープディッシュピザ
- 焼き野菜
- チョコバナナケーキ
以上が今回の2大テーマです。
そして、さらにオマケでイカスミのパエリアと、近くの道の駅「ウッディー京北」で仕入れた新鮮野菜のサラダも作ります。
なんとまあ、盛り沢山ですね~。
まずは、ユニフレームのチャコスタ(火熾し)で、炭火を熾します。
これがあれば、面倒なはずの炭火熾しが、恐ろしく簡単になります。
地味ですが、必須のアイテムかもしれません。
石釜が温まるまで、1時間以上かかるので、その間にダッチオーブン料理を進める事にします。
まずは、ディープディッシュピザを作ります。
10インチハーフのダッチオーブンに、打ち粉をしてからピザ生地を敷き詰めます。
中にミートソースを詰め込むので、縁が2センチ程度、盛り上がるようにします。
そして、特製ミートソースをたっぷり詰め込みます。
ミートソースは、前日にスキレットを使ってじっくりと煮込んだものです。
モッツアレラチーズとパルメザンチーズをたっぷりのせて、バジル粉末をパラパラふりかけます。
蓋をして、下は弱火、上は中火で、約40分焼きます。
次にチョコバナナケーキを仕込みます。
ケーキは、デザートだから一番最後で良いのでは?
…とお思いかもしれませんが、焼けた後、ゆっくり冷ましてからいただくので、最初に仕込むのです。
バナナを練りこんだ生地にチョコチップを混ぜて、スキレットに流し込みます。
切ったバナナを上から押し込みます。
蓋をして、下は弱火、上は中火で、約40分焼きます。
次は焼き野菜。
ステンレス製10インチディープのダッチオーブンに、ジャガイモ・サツマイモ・タマネギ・カボチャを、どっさり放り込みます。
こうすると、野菜の味が、どこにも逃げ出さずに凝縮され、とても美味しく焼きあがります。
野菜の甘味が増して、本当に美味しいですよ。
今回は、焚き火ではなくガスコンロで調理です。
パエリア鍋で、イカ・ニンニク・タマネギ・京北産の万願寺唐辛子、そして、お米を炒めます。
ジュワーッ!!
10分くらい煮込んでから、10分くらい蒸らします。
そろそろディープデッシュピザが焼けたのではないでしょうか。
蓋を外して中を見てみましょう。
おお!!
いい感じに焼けてますね~。
これで完成です。
ふわっと焼けた生地にアツアツのミートソースが中からドロリと流れ出し、表面にはパリッと糸引くチーズでボリューム満点。
ダッチオーブンの力で、芯までしっかりと火が通っている感じです。
アツアツなんだけれど、柔らかい熱さと言うか、優しい熱さと言うか、熱さの質が違うのです。
炭とダッチオーブンの遠赤外線効果によるものでしょう。
とにかく、めちゃくちゃ美味しいです。
イカスミのパエリアも完成しました。
イカスミの旨みで深い味わいとなっております。
ドレッシングは、すりおろしニンジンとトマトソースを合わせた「パリの初恋ドレッシング」
京北産蕪と京北産水菜と熊本産トマトのサラダ、パリの初恋ドレッシング仕立て。
サラダも好評で、瞬く間に売り切れました。
そろそろ石釜の温度が上がってきたようですね。
では、石釜ピザに取り掛かりましょう。