この分厚くてずっしり重たい鉄製の鍋は、近年アウトドア料理界で人気上昇中の、ダッチオーブンです。
これは、ユニフレーム社の8インチスーパーディープという製品で、重さは約4.2kgあります。
ダッチオーブンは、ガンガン燃える火の中に放り込んでも大丈夫ですし、蓋の部分に焼けた炭を置くと、上からも熱を加える事が出来ます。
もちろん普通の火力でも調理出来ます。
アウトドア料理の様々な場面で活躍してくれるシロモノです。
ところが、私がアウトドアで料理を行うのは年に数回しかありません。
こんなにも有能な調理器具を、年に数回しか使わないなんてもったいない。
家庭でも積極的に使えたら良いと思いますね。
実はこれ、家庭料理でも抜群の威力を発揮するのです。
人気のル・クルーゼやストウブの鍋も、大きく分類するとダッチオーブンの仲間です。
ル・クルーゼやストウブの鍋で作る料理は、このダッチオーブンでも全て作れます。
ル・クルーゼ等は、家庭で使用するのが大前提で作られているので、アウトドアには向きません。
しかし、こちらのダッチオーブンは、アウトドアでも、家庭でも、どちらでも使用できます。
家庭での使いやすさの面では、ル・クルーゼ等の方が圧倒的に使いやすいですが、オトコにはこの無骨なダッチオーブンを家庭でもアウトドアでも使いこなすという美学があるのです。
さて、ダッチオーブンで何ができるかといえば、最大の特色は、これを火にかけてオーブンとして使えるという事です。
それ以外にも、鍋が分厚いので、熱伝導が良く煮物も美味しくできます。
また、炒め物は、分厚い鍋が、熱をたくさん蓄えて、食材に一気に火を通し、これまた美味しくできます。
また、蒸し料理をしても、蓋が重たいので、内部に多少の圧力がかかって、これが料理を美味しくしてくれます。
とにかく何でも出来ます。
ダッチオーブンで作れない料理は無いです。(たぶん)
なんで即席ラーメンやねん!
当然突っ込まれるところですが、ダッチオーブンで作る意味はありますよ。
鍋のまま頂く、いわゆる鍋焼きラーメンスタイルで食べると、ダッチオーブンが熱を蓄えてずっと冷めないのです。
期待通り、ずっと冷めずにアツアツの状態で、舌が火傷しそうになりましたが、体が温まりました。
これぞダッチオーブンの特色を活かした料理と言えるでしょう。
石と芋を入れ、蓋をして弱火で約1時間で焼きあがります。
本来なら、石をたくさん敷き詰めたいところですが、芋がデカ過ぎて石が少ししか入りませんでした。
石が無ければただの焼き芋ですが、少しですが石が入ってるので石焼き芋と呼ぶ事にします。
こうやって焼いた芋はホクホクで美味しいですよ。
カレー等の煮物も、蓋をしてじっくりコトコト煮込むと、肉もやわらかく煮えて美味しくできます。
画像の用に鍋に溢れんばかり作って4〜5人前の量になります。
蓋をすると水分があまり蒸発しないので、水の量は、相当少なめでOKです。
と言うよりは、水の量を少なくしないと、水っぽいカレーになります。
鍋が分厚いので、かき混ぜたりしなくても、焦げ付く恐れがありません。
火にかけたまま1時間以上放置しても全く問題ありません。
だからと言って、火にかけたまま火のそばを離れてはいけませんよ。
魚の煮物も美味しくできます。
鍋に魚を隙間無く敷き詰めて、煮汁はギリギリの少ない量に調節して、蓋をして弱火でじ~っくり煮込むと美味しい煮魚になります。
長時間煮込めば骨まで柔らかくなります。
次回は、ダッチオーブンを使った、パンの焼き方を紹介します。
続き ダッチオーブンとガスコンロで美味しいパンを焼く方法