
スポーツドリンクは自作できるのか?炭酸版・アスリート仕様・経口補水液まで作ってポカリ・アクエリアスと飲み比べてみた
スポーツドリンクって買うものだと思ってませんか?
実は、水とクエン酸と塩と砂糖があれば家で作れます。
今回はそれだけでなく、炭酸バージョン、アスリート向けBCAA配合バージョン、さらには経口補水液まで手作りして、最後はポカリスエットとアクエリアスと飲み比べてみました。
「電解質」って結局何なのか、市販品との違いは何なのか、実際に作って飲んでわかったことをまとめます。
【目次】
1.基本のスポーツドリンク
1ー1.基本のスポーツドリンクを飲む
2.炭酸のスポーツドリンク
2ー1.冷蔵庫で冷やす
2ー2.何故炭酸になるのか
2ー3.炭酸スポーツドリンクを飲む
3.アスリートのためのスポーツドリンク
3ー1.アスリートのためというのは?
3ー2.アスリートのためのスポーツドリンクを飲む
4.ポカリとアクエリアスも飲み比べる
4ー1.ポカリスエットとアクエリアスの原材料
5.電解質について
6.経口補水液について
6ー1.経口補水液を飲む
7.クエン酸について
8.まとめ
9.動画で説明
基本のスポーツドリンク

基本のスポーツドリンクの材料(500ml分)
水 500ml(水道水で可)良い水があればもちろんそれを使う
クエン酸 小さじ1/2(約2g)
塩 小さじ1/4(約1g)
砂糖 大さじ2(約20g)
ビタミンC 少々(増やしても良い)

ペットボトルに漏斗を乗せ、粉末系の材料を入れてから、最後に水で流し入れます。
水が水道水だから、カルキ抜きのためにビタミンCを入れてます。
レモン汁をすこし入れてもカルキ抜きになりますよ。
また、多く入れるとビタミンC補給になります。
よくC1000などという商品名のものがありますが、ビタミンCを1g入れたら同じ量になります。
天然水や良い水だったらビタミンCは無くてもいいです。
だから要するにビタミンCの量はお好みで調節してください。
私はこういった安い粉末のビタミンCを使っています。
この価格帯のものは、中国で遺伝子組み換えトウモロコシのデンプンを原料に作られています。
遺伝子組み換え原料を避けたいなら、価格は5倍以上しますがイギリス産のビタミンCもあります。
イギリス産は原則として非遺伝子組み換え原料で作っています。

蓋を閉めてボトルを振って溶かします。

できました。
あとは冷やして飲むだけです。
冷やさなくても構いません。
基本のスポーツドリンクを飲む

では基本のスポーツドリンクをいただきます。
ご覧の通り無色透明の液体です。

普通にスポーツドリンクだなぁ。
特に驚きも感動もありませんでした。
喉が渇いてる時は、水を多く薄めに作った方がいいです。
ジュースとして飲むならもっと濃く作ってもいいです。
スポーツドリンクというのは、吸収が早いからこそスポーツドリンクですが、水の中に塩と砂糖が溶けていたら吸収が早くなるのです。
たったそれだけのことでスポーツドリンクになります。
当然ですが砂糖と塩が溶けてる濃度にもよります。
シロップのように甘くなるまで砂糖を入れたり、醤油のように塩辛くなるまで塩を入れると、もちろんダメですよ。
人体とはうまく出来ているので、グビグビ飲んで美味しいと思えるくらいの濃度が最も吸収が早いのです。
だから繰り返しになりますが、喉が渇いてる時は、レシピ通りの濃度よりも水を多く薄めに作った方がいいです。
その方が美味しく感じるでしょう。
水に塩と砂糖を溶かしただけでは特に美味しくないから、今回のレシピではクエン酸の酸味を加えることで味が完成します。
そんな訳で、スポーツドリンクは簡単に手作りできます。
私は、何度も試作して何度も飲みましたが、あまり運動して汗をかいてませんから、お茶がわりに飲んでる程度です。
そして、やはり吸収が早いと実感できます。
その証拠に、すぐにトイレに行きたくなるのです。
吸収が早いのはいいけど、お出かけ前には注意ですね。
では次は、炭酸バージョンのスポーツドリンクです。
炭酸のスポーツドリンク
炭酸スポーツドリンクの材料(500ml分)
水 500ml
クエン酸 小さじ2(約8g)
砂糖 大さじ3(約30g)
ビタミンC 少々
重曹 小さじ1(約4g)

炭酸が入っていたペットボトルに漏斗を乗せ、クエン酸・砂糖・ビタミンCを入れ、水で流し入れます。
これのどこが炭酸やねん!?って思うでしょ。
炭酸になるのはこれからです。

これを一旦冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
冷蔵庫で冷やす

冷やしたら、蓋を開け、重曹を小さじ1杯入れます。
ペットボトルの口よりも、小さじの方が若干大きいために重曹がこぼれないように指でガードしながら入れました。
重曹を入れたら、重曹とクエン酸が反応して炭酸ガスが発生します。炭酸ガスを逃さないためにすぐに蓋を閉じます。

我が家ではこれを使っています。
重曹は、天然由来のほうが断然美味しいのでおすすめです。
合成重曹は製造過程でアンモニアを使用するため、ごく微量の「塩化アンモニウム」などの成分が不純物として残ることがあります。
それでアンモニア特有のツンとした臭いを感じたり、苦味やエグ味を感じたり、要するに不味いのです。
でも調べてみると、国内産の食品用の合成重曹は、アンモニアを使わない製法で作られているのがほとんどのようです。
まあ早い話、天然由来のほうが美味しいです。

炭酸が落ち着くまで1時間以上は冷蔵庫で休ませます。
そしたら飲めます。
何故炭酸になるのか

重曹とクエン酸が反応すると、クエン酸ナトリウムと、水と、炭酸ガスが発生します。
化学式ではこうなります。
3NaHCO3(重曹)+C6H8O7(クエン酸)→Na3C6H5O7(クエン酸ナトリウム)+3CO2(炭酸ガス)+3H20(水)
クエン酸ナトリウムは、ナトリウム塩だから、少し塩っぽい味がします。
だから今回のレシピには塩を入れてません。
味のバランスとスポーツドリンクとしてのバランスも計算されてる配合になってます。
冷やしてから重曹を入れましたが、もし冷やさずに重曹を入れたら、激しく反応して、すぐに炭酸が吹き出してしまいます。
だから冷やしてから重曹を入れるといいですよ。
そして、重曹を入れてからは、炭酸が落ち着くまで1時間以上は冷蔵庫で休ませたほうがいいです。
休み時間が短いと蓋を開けた時に吹き出しますよ。
炭酸スポーツドリンクを飲む

炭酸で美味いです。
これはスポーツドリンクの味ですが、本当に喉が渇いてる時は、炭酸を飲もうという気になりません。
スポーツドリンク味の炭酸飲料と言った方が正しいです。
次は、アスリートのためのスポーツドリンクです。
アスリートのためのスポーツドリンク
アスリートのためのスポーツドリンク(500ml分)
水 500ml
クエン酸 小さじ1/2(約2g)
塩 小さじ1/4(約1g)
砂糖 大さじ2(約20g)
BCAA 小さじ1(約4g)

ペットボトルに漏斗を乗せ、粉末系の材料を入れてから、最後に水で流し入れます。
蓋をしてボトルを振って溶かし、冷蔵庫で冷やせば完成です。
冷やさなくても構いません。
アスリートのためというのは?
アスリートのためというのは、BCAAを配合したというところです。

BCAAとは、「Branched-Chain Amino Acids」ブランチト・チェイン・アミノ・アシッズの略で、日本語で言うと分岐鎖アミノ酸(ぶんきさあみのさん)です。
BCAAは、体内で作れない必須アミノ酸であり、効率よく補給することで運動パフォーマンスを保ちます。
なので、アスリートに必要不可欠と言えます。

JAY&CO. 溶けやすい BCAA パウダー 無添加 ノーフレーバー 遺伝子組み換えなし (200g)
今回使ったものはこれです。
私はアスリートではありません。
そして、筋トレとかもほとんどしないので、BCAAなど必要ありませんが、今回のために仕入れました。
アミノバイタルとかいう商品がありますけど、これはそれ系のドリンクと同じになります。
またクエン酸チャージとかいう商品もあります。
クエン酸の量を4.5gに増やせば、ちょっと酸っぱくなりますが、クエン酸4500mg配合という商品と同じ量になります。
アスリートのためのスポーツドリンクを飲む

BCAAはそのまま舐めると苦いけど、こうやって混ぜてみると、苦味は感じません。
旨味というかコクというか、味の深みというか広がりというか、そういう感じになってます。
いや、基本のスポーツドリンクと飲み比べると、アスリート用のスポーツドリンクは、ちょっと不味いです。
BCAAを混ぜると旨味やコク、味の広がりや深みになると言えなくもないですが、直球で表現するとやはり不味いです。
「BCAAが配合されてるからこれは体に良いんだ。」と思いながら飲めば苦ではないかなと思います。
そんなレベルの不味さです。
レモン果汁やグレープフルーツ果汁などを混ぜて誤魔化すのもいいかなと思います。
YouTubeでそれについて的確なコメントをいただいたので貼り付けます。
@aa7972さんのコメント
私も昔、趣味で作っていたことがありますがBCAAはエグみを感じると思うので、マスキングしやすいグレープフルーツ果汁(焼酎の割材みたいなもので良いと思います)を少し足すと美味しくなります。原価を考えると果物はありえないですが、飲みやすさを考えるとそのままはきついと思います。
ポカリスエットとアクエリアスも飲み比べる

最後に定番のポカリスエットとアクエリアスも飲んでみます。
手作りは無色透明ですが、これらは少し白濁しています。
手作りに比べると、これらは甘味がスッキリしてると思いました。
手作りは無臭ですが、これら両者ともグレープフルーツのような爽やかな香りがあります。
この香りのおかげで美味しいような感じがしますが、後味が不味いです。
特にアクエリアスの後味が不味いです。
舌に不味さが残ります。
ポカリスエットとアクエリアスの原材料

ポカリスエットの原材料
砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)
アクエリアスの原材料
果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、食塩/クエン酸、香料、クエン酸Na、塩化K、硫酸Mg、乳酸Ca、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、イソロイシン、バリン、ロイシン
両者とも果糖ぶどう糖液糖が入ってます。
アクエリアスには、スクラロース、アセスルファムKという合成甘味料が入ってます。
甘味料に関して言えば、ポカリスエットのほうがコストをかけてるように見えます。
しかしアクエリアスは、イソロイシン、バリン、ロイシンが入ってます。
これはBCAAですよ。
アクエリアスにはBCAAが入ってるから、これを見れば一瞬ですが、アクエリアスはアスリートのためにいいんじゃないかと思ってしまいます。

BCAAの量を調べてみると、100mlあたりイソロイシン1mg、バリン1mg、ロイシン0.5mgとなってます。
ほとんどゼロに近いですよ。
私のレシピでは、500mlに対して小さじ1杯(約4g)のBCAAを入れましたが、アクエリアスは、100リットル(小さめのお風呂の浴槽1杯くらい)に対して小さじ1杯以下の配合ですね。
私個人の感想ですが、ポカリスエットの方が美味しいです。
調味料(アミノ酸)が入ってます。
化学調味料の旨味も美味しさに寄与してると思います。
アクエリアスは、合成甘味料による甘味の質の低さと後味の悪さが不味さに寄与しています。
BCAA配合については感知できるレベルではありませんが不味さに寄与しています。
電解質について
スポーツドリンクは「素早い吸収には電解質が云々…」と言われていますが、電解質とは何でしょうか。

ズバリ!電解質というのは塩のことです。
塩が溶けてると吸収されやすいということです。
画像は塩の結晶ですが、この状態では電解質とは言いません。
スポーツドリンク内に溶けている塩が「電気を帯びた粒子(イオン=電解質)」となります。
「塩」ではなく、「電解質」と言うと、何となくありがたいもののような気がするではありませんか。
「塩分をスピード補給!」と言うより「電解質をスピード補給!」と言われた方が、何となく体に良さそうな「有り難み」を感じます。
電解質という言葉にはマーケティング的なキャッチコピーとしての側面を感じずにはいられません。
手作りする場合の塩は、精製塩よりも、自然塩の方がいろんなミネラルが含まれてミネラルバランスがいいのでおすすめです。
経口補水液について
スポーツドリンクとよく似た経口補水液は、何が違うのかという説明を、OS-1(オーエスワン)のサイトから引用してみます。
スポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また水と電解質の吸収を速めるために、スポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっています。
引用元:https://www.os-1.jp/faq/02/
ここまでお読みの方はもうお察しかと思いますが、電解質濃度が高いということは、塩分濃度が高いということです。
また糖濃度が低いということは砂糖の濃度が低いということです。
要するにスポーツドリンクの塩を増やして、砂糖を減らせば経口補水液になるということです。
経口補水液の価格は高めに設定されているので、手作りするととても節約になります。
経口補水液の材料(500ml分)
水 500ml(水道水で可)良い水があればもちろんそれを使う
クエン酸 小さじ1/2(約2g)
塩 小さじ1/2(約2g)
砂糖 大さじ1(約10g)
ビタミンC 少々(増やしても良い)
要するに基本のスポーツドリンクの塩の量を2倍にして、砂糖の量を半分にしました。
経口補水液を飲む

作る要領はスポーツドリンクと同じです。
味は、甘味が少ないからあまり美味しくないです。
そして、塩味を濃く感じました。
塩味は身体が脱水状態でないと濃く感じるみたいです。
これを飲むためにあえて脱水状態になるなど、そこまでやってません。
だからやはり塩味を濃く感じたのでしょう。
また、酸味も強く感じました。
クエン酸の量が同じでも他の味とのバランスで酸味の感じ方は変わります。
甘味が少ないために酸味を強く感じたのだと思います。
だから塩辛く酸っぱいという印象でした。
OS-1(オーエスワン)はスクラロースという合成甘味料で甘味を補っています。
NICHIGA(ニチガ)【砂糖の甘さ約5倍】ステビアSweet 400g 難消化性デキストリン配合 水溶性食物繊維甘味料 Non-GMO
私は合成甘味料は身体に悪いと思ってるので、それを使うという選択肢はありません。
その代わり、天然の甘味料であるステビアで甘味を補ってみようと思いました。
これは砂糖の5倍の甘味なので、上記のレシピにステビアsweetを2g足しました。
甘味が足されてるので、塩辛く酸っぱい度合いが少しマシになりました。
冷やして飲めばそんなに悪くないです。
経口補水液にあまり美味しさを求めてはいけないのかも知れません。
またこれを飲んだ後にすぐにオシッコが大量に出ました。
オシッコになるまでのスピードとその量で吸収が早いと実感できました。
クエン酸について
クエン酸は、スポーツドリンクを手作りするにあたって必須の材料で、一般家庭に常備されている調味料というわけじゃないですよね。
コンビニで売ってませんし、スーパーでも売ってない場合があるので
商品リンクを貼っておきます。
NICHIGA(ニチガ) 国産 クエン酸 (結晶)950g 希少な国内製造のクエン酸 鹿児島県製造 食品添加物
これは国産のさつまいもデンプンを原料に作られたクエン酸なのでオススメです。
まとめ

今回、基本のスポーツドリンク、炭酸版、アスリート向けBCAA版、経口補水液と4種類を手作りしてみましたが、結論から言うと「水に塩と砂糖(と好みでクエン酸)を溶かすだけ」というシンプルな原理さえ分かれば、誰でも簡単に作れます。
味の面では、手作りは市販品ほど甘味がスッキリしていませんが、香料や合成甘味料が入っていない分、後味はむしろ手作りの方が良く感じました。
ポカリスエットとアクエリアスを飲み比べると、個人的にはポカリスエットの方が好みでした。
「電解質」という言葉には少しマーケティング的な響きを感じましたが、要するに水に溶けた塩のことです。
経口補水液は、市販のOS-1などと比べるとかなり安く作れます。
吸収の速さは実感済みですが美味しさは期待しないでください。
動画で説明
動画では私が実演しています。
動画でしか表現できないこともあるので、併せてご覧ください。








