の続き
今回は、納豆ついでにチーズを納豆にしてみます。
ええ!? と思う方もいるかもしれませんが、実は、チーズを納豆にという発想は、珍しくありません。
チーズの中には、納豆菌の仲間が活躍して熟成されている物もあるのです。
あの、匂いが強い事で有名なウォッシュタイプのチーズは、納豆菌の仲間が活躍しています。
ウォッシュタイプのチーズというのは、文字通り「洗う」チーズで、熟成中にチーズの表面を塩水やワインなどで洗います。
それは、チーズの表面に住む納豆菌(の仲間)の分解力が強すぎる為に、定期的に洗って菌の量を調節するのだそうです。
そうすることによって美味しいチーズになるのです。
そして、ウォッシュチーズの表面はネバネバしてますよね。
あれって納豆っぽくないですか?
こじつけかも知れませんが、そんな気もします。
それにしても、あの強烈な匂いには、こんなエピソードがあります。
連日の戦で疲れたナポレオンが寝ているところ、兵士がナポレンの鼻先に、ウォッシュチーズを持っていくと、ナポレオンが寝言で「ジョセフィーヌ、今晩は勘弁してくれ!」と言ったそうです。
話は、脱線しましたね。
しかも、珍しく大人な話でしたね。
ハハハ…
まあ、話を戻すと、チーズにも納豆菌は繁殖するという事です。
それでは実験してみましょう。
60℃くらいのお湯をたっぷり入れたタッパーと一緒に、発泡スチロールのケースで保温します。
24時間後。
少し納豆の匂いが感じられるような気がしますが、どうでしょう。
1粒食べてみましたが、特に変化はありませんでした。
もっと長い時間熟成させてみようかな。
1粒食べてみます。
少しまろやかになったかもしれませんが、変化は微妙です。
もう少し熟成させてみることにします。
さらに1日常温で熟成させました。
納豆臭というより少しチーズ臭が出てきました。
少しの変化ですが、まろやかでクリーミーで熟成味が感じられます。
やはり納豆菌がチーズを熟成させたのでしょう。
実験は一応成功ですが、劇的な変化ではありませんでした。
しかし、この実験結果は、自家製チーズ作りに活かせるかもしれません。