皆様は、焚き火で焼いた、薪焼きコーヒーを飲んだことありますか?
飲んだ事ないですよね。
けど、炭焼きコーヒーってのは飲んだ事ありますか?
炭焼きコーヒーは、炭火で焼いたコーヒーの事で、飲んだ事がある方も多いと思います。
炭焼きコーヒーは、苦いコーヒーのようなイメージがありますが、炭で焼いたから苦くなるという事はありません。
本来は、炭の遠赤外線により、豆の芯までふっくらと火が通り、美味しいコーヒーです。
じゃあ、薪焼きコーヒーは、どうかと言うと、これが極めて稀で、コーヒーが大好きな私でさえ今まで1度も飲んだ事がありません。
いったいどんな味がするのでしょうか?
一般的に、焚き火で調理をすると、食べたときに薪の香りがします。
かつて、焚き火でパエリアを作った事がありましたが、薪の香りがして、美味しかったです。
※焚き火のパエリアについては 焚き火でパエリアを作る 第5回世界料理研究会(前編) をご覧ください。
という事は、焚き火で豆を焼けば、薪の香りがするコーヒーになるのではないかと考えられます。
薪の香りがするコーヒーなんて、ワクワクするじゃありませんか。
そして私は、薪を燃やすのが大好きです。
薪の炎を見ていると、とっても気分が良いですねぇ。
昔の日本家屋には囲炉裏があって、家の中で薪を燃やしてましたが、私が住んでる家は、普通の現代家屋なので、薪を燃やすなんてとんでもない事です。
もし、そんな事をしたら、ご近所の方や消防署に怒られます。
薪を燃やして料理が出来るような家に住むのが、私の密かな将来の夢です。
薪でコーヒー生豆を焼く
さて、薪を燃やしても良い場所にやって来ました。
焚き火台に薪をセットします。
さらに激しく燃やします。
薪が、焚き火台からはみ出してしまってますね。
良い子はマネしないでくださいね。
まだ燃えていない薪は取り除きました。
これで、火の準備は完了です。
この火の状態を熾き火と言います。
薪のメラメラ燃える炎で調理すると、すすで真っ黒けになるのと、火加減が調節できないので、熾き火にしてから調理します。
この火の状態ならバーベキューでも何でも出来ますよ。
ちなみに、点火からここまで25分でした。
コーヒー豆を投入。
豆は、ジュピターという輸入食品店で買ったブラジルです。
火はこんな感じです。
熾き火は、炭火に似てますね。
炭火と大きく違うのは、熾き火はすぐに燃え尽きる事です。
1時間足らずで燃え尽きます。
炭火でも、安いバーベキュー用木炭は1時間少々で燃え尽きますが、日本の備長炭等は、火力にもよりますが、数時間は持ちます。
さて、これが完成した薪焼きコーヒーです。
ブラジルとコロンビアをブレンドしました。
少し焼きムラが出てしまいましたが、アウトドア環境で開放的な気分で焼いたのだから、細かい事は気にしない事にします。
いつもとあまり変わらんな…
薪の香りはしませんでした。
いつもとあまり変わらないけど、遠赤外線で豆の芯までしっかりと火が通っている感じです。
豆の表面が焦げている物もありましたが、ただ表面が焦げただけでなく、しっかりと芯まで火が通ったうえで、表面に焦げ目が付いているので、嫌な苦味ではありません。
味は、いつもとあまり変わらないけど、山で薪を使って焼いたコーヒーだという事を想いながら飲むから、その想いが美味しくさせてくれるのです。
薪での料理、また色々試してみたいです。