これは、見ての通り2014年(3年前)に漬けた梅干です。
2017年8月まで熟成させると書いてあります。
今が2017年8月なので、3年の時を経て、とうとう解禁です。
梅干を3年以上熟成させたら、まろやかになって美味しいとの情報を自然食の本か何かで得て、実際に仕込んでみようと思ったのでしょう。
3年も前の記憶なので忘れましたが、忘れないために「2014年に仕込んだ梅干 2017年8月まで熟成させる」と紙に書いて貼ったのでしょう。
仕込んだ時の様子は以下の記事をご覧ください。
梅干と梅酒を漬けて、梅酒の梅でジャムを作る (2014年梅仕事)
さて、梅干を3年熟成させたことにより、どのような変化があるのでしょうか?
ちなみに、3年間熟成させた梅干でなく、3年熟成「梅酒」は、期待通り濃厚で芳醇な香りで、めちゃくちゃ美味しかったです。
3年間熟成させた梅酒について詳しくは以下の記事をご覧ください。
3年熟成梅酒と40年前の密閉保存瓶
3年熟成梅干ご開帳
見た目は普通の梅干です。
これは、3年前に仕込んだ時の画像です。
ちょと色が変わったように見えますが、撮影時の光の加減やホワイトバランスの調整で色は変わりますので、あまり参考になりません。
まあ、それを差し引いて考えても、紫蘇の色が3年かけて薄くなったように見えます。
見た目よりも、実際に食べてみましょう。
大粒の梅です。
2014年は梅の生育が良かったのでしょうか。
ではいただきます。
パク…
酸っぱ~。
ものすごく酸っぱいです。
塩辛さがまろやかになったような気がしますが、気のせいかもしれません。
これだけを食べても、3年熟成させた変化がよく分かりません。
2017年の梅干と比較
これは今年(2017年)作った梅干です。
作りたては、やはり紫蘇の色が濃いですね。
今年(2017年)は、梅が不作だったため、あまり大粒ではありません。
私は、梅干は大粒が好きなのですが、大粒の梅はとんでもなく高かったので、手が出ませんでした。
ではいただきます。
パク…
そんなに酸っぱくない。
そして、新鮮な紫蘇の香りがします。
やっぱり3年熟成物とは違います。
酸味の違いは素材となる梅の違いもあるでしょうけど、紫蘇の香りは時間の経過と共に抜けていくように思いました。
あと、塩辛さは時間の経過と共にまろやかになってるような気はしますが、ほとんど変わりません。
3年熟成させたら美味しくなるかと言うと、そうでもないようです。
出来たての梅干には、新鮮な紫蘇の香りがするという良さがあります。
3年熟成させた梅干は、まろやかさがあります。
その他にも、味では言い表せない、時間という価値もありますね。
これは好みの問題ではないでしょうか。
見識を広めるために、他の梅干も食べてみましょう。
2017年の小梅干
これは、今年(2017年)作った小梅干です。
干してないので、梅干でなく梅漬けというのが正しいです。
なぜ干さなかったかと言うと、小梅は数が多いので干すのが面倒だからです。
ではいただきます。
パク…
これも、そんなに酸っぱくないです。
そして、同じく新鮮な紫蘇の香りがします
2017年の梅干は、小梅も普通の梅も、似たような味でした。
2016年の梅干
これは昨年(2016年)に作った梅干です。
昨年は2kgの梅干を作って、1年間かけて食べて、あと3粒ほど残っていたものの1つです。
一応、1年熟成梅干という事になると思います。
ではいただきます。
パク…
酸っぱ~い。
酸っぱくて、紫蘇の香りが弱まっています。
3年熟成梅干に近い味です。
これも酸っぱいのですが、熟成させると酸味が強くなる。
…なんて事は無いですよね。
梅の酸味に関しては、梅の成熟度合いによっても変わりますし、梅の木が違えば変わるでしょうし、収穫年度によっても変わるでしょうから、梅干の熟成期間による変化は無いと思います。
けど、もしかしたらって事もあるかもしれないので、今年の梅干と来年の梅干をまた食べ比べてみようと思います。
まとめ
新鮮な梅干は、紫蘇の香りがして美味しい。
熟成させた梅干は、紫蘇の香りは弱いが、まろやかで美味しい。
特にどちらが美味しいという訳ではないです。
また、梅干の熟成による酸味の変化に関しては、熟成させたら酸味が増すなんて有り得ないと思います。
普通に考えると酸味は熟成と共にまろやかになるはずですが、念のため来年に再調査をしようと思います。
後から調べて分かった事
3年熟成させた梅干は、「3年梅干」と呼ばれ、価値のある梅干として売られています。
このように売られているという事は、3年梅干の価値は、昔から社会的に認められているという事ですね。
見直しました。