これは、卵の黄身を塩漬けして、冷蔵庫で1年間熟成させた卵からすみです。
卵からすみについては、覚えていらっしゃいますか?
かなり手強い珍味でした。
詳しくは ボラの卵の代用として鶏卵でからすみを作ってみる をご覧ください。
これは、結果的に1年熟成させたわけですが、別に1年熟成させると美味しくなるという確証も無く、ただ、捨てるわけにもいかず、食べる気も起こらず、処分に困り、冷蔵庫の奥に封じ込めていただけです。
そして、1年経過したのをキッカケに、再び取り出してみたという訳です。
熟成させている間に、水分が飛んで、カラカラに乾きました。
味は、どのように変化しているのでしょうか?
乾燥しているために、ポロポロと簡単に崩れるので、いっその事、包丁で細かく粉末にしました。
この方が、料理に使いやすいでしょう。
卵からすみ粉末、味見してみましょう。
どうせマズイだろうな…
食べたくないなぁ~。
けど、この実験結果を確かめるには、食べてみるしかありません。
恐る恐る口に運びました。
パク。
モグモグ…
ん!?
不味くないぞ!!
生臭みがほとんど消えて、コクとまろやかさが出てきています。
そして、パルミジャーノ粉チーズのような味わいもします。
意外にも、ちゃんとからすみになっています!
驚きの結果でした!
1年という熟成期間が、味にどのような変化を及ぼしたのでしょうか?
乾燥したのが良かったのでしょうか?
ちょっと期待はずれ?ではありましたが、美味しいという事で結果オーライですね。
これならば、きっとどんな料理にも使えるでしょう。
卵からすみ粉末の料理
卵からすみのお茶漬け。
卵からすみが出汁に溶けて、クリーミーになり、味にパンチと広がりが出ました。
美味しいです。
卵からすみと九条ねきのパスタ。
卵からすみがコクと風味をプラスして、パスタのレベルアップに貢献しています。
美味しいです。
サラダのトッピングにかけてみました。
これまた美味しい!!
卵からすみをトッピングした事により、サラダのレベルがグンと上がっています。
とりあえず、3品作ってみましたが、どれも美味しかったです。
この結果からして、偶然の産物である卵からすみは、どんな料理にも使える事が分かりました。
いや~全く、面白いものが出来上がってしまいましたね~。
こういった偶然の発見があると、たまりませんね~。
だから料理実験は面白いのです。
ですが、そもそも量が少なかった為に、ほとんど使い切ってしまいました。
なので調子に乗って、また再び、仕込み始めたのであります。