ホップとは、ビールに苦味や香りを付けるハーブです。
ハーブとして使われるのは、夏に採れる毬花という部分ですが、実はホップで使えるのは毬花だけでないのです。
春には新芽を食べる事が出来ます。
ホップの新芽は世界一高価な野菜
ホップの新芽をホップシュートと言いますが、それが、世界一高価な野菜なのです。
情報源は、こちらの海外サイトです。
The Beer Spy
Sautéed Hop Shoots: Enjoying Your Hops in the Spring
このサイトの情報によりますと、ベルギーでは、ホップの新芽1キログラム(約2ポンド)に約1400ドルの値が付くとの事。
1ドルを110円で計算すると、1400ドルは15万4千円という事になります。
なんとまあ、松茸よりも高いのではないでしょうか。
驚くべき高さ!!
画像は上記サイトから引用しました。
地上に出る前か、出た直後で、太陽光に当たっていない段階で収穫されたもので、収量も少ないでしょうし、収穫のコストも大きいと思われます。
この画像も上記サイトから引用しました。
ホップの芽のソテーです。
この料理は、ドイツでホップフェンシュパーゲルと言われています。
味はホワイトアスパラに例えられるみたいです。
世界一高価ではないですが、少し伸びた若芽も食べられます。
ホップシュートのフリタータ。
画像引用元:https://andhereweare.net/eating-hop-shoots/
日本では全く馴染みがありませんが、海外では、このように料理されている模様です。
画像引用元の記事によると、庭に生えているホップの若芽とかタンポポとかを摘み取って料理したみたいです。
実は、我が家でも昨年(2017年)からホップ栽培を始めてました
自家製のホップでビールを作ることに憧れて、昨年から栽培していたのです。
それなら、ビールの主原料である麦芽も自家製で…
というのも、もちろん憧れますが、我が家の環境では大麦を栽培して麦芽にするなんて到底不可能です。
けど、ホップならベランダでプランター栽培も可能なので、やってみようと、ホップの苗をアマゾンで注文しました。
アマゾンの国華園というショップで「花苗 ホップ 3株」という商品を注文しましたが、いまではホップの苗は売ってません。
代わりにホップの種なら売っています。
ホップは多年草で、春に芽を出し、夏に茂り、秋になったら地上部は枯れますが、地下茎が生きています。
また春になって地下茎から芽が出た頃に、それを小分けして苗として出荷されるので、1月~3月頃に注文して、3月~4月頃に出荷されるといった季節限定品です。
ちなみに、出品者にホップの品種を問い合わせたところ、「ホップ」として取り扱っているから、品種まで分からないとの事でした。
2017年3月15日に注文して、3月31日に届きました。
2017年4月2日に苗をプランターに植え替えました。
1つのプランターに1株と、もう1つのプランターに2株植えました。
2017年6月16日
ちょっと伸びて、ベランダの手すりに巻き付いてきました。
2017年8月11日
それなりに生茂りましたが、花は咲かず、毬花を収穫することは出来ませんでした。
通販で仕入れた苗は弱っていて、初年度の栽培では、ホップが新しい環境に慣れるだけで精一杯なので、花を咲かせるところまで行かない場合もあるみたいです。
もし上手く栽培できたとしても、収穫量は少ないみたいです。
ましてや、我が家のプランターは小さく、根がぎっしり詰まるくらいでしたから、仕方ありません。
栽培2年目(2018年)
栽培2年目以降は、生長も早く、多くのホップを収穫できる事が期待できます。
2018年3月17日
一つのプランターを、ひと回り大きなものに植え替えました。
もう一つのプランターは、昨年と同じです。
2018年4月7日
順調に伸びてきました。
すでに、昨年とは比べ物になりません。
蔓の本数も多いので、ちょっと間引いた方が良さそうです。
ちょっと間引いてスッキリさせました。
ホップの新芽をゲット
これが、今回収穫したと言うか、間引いたホップの新芽です。
上の画像を拡大しました。
まだ緑色になっていない、土から顔を出したばかりの新芽も2本あります。
これが世界一高価な野菜、ホップの新芽です。
重さは量ってませんが、2本で1gくらいでしょうか?
1gなら、154円相当でしょうか。
ちなみに、伸びて緑色になった新芽は、アスパラガスと同等の値段が付くらしいです。
1ポンドあたり3.5ドルだったかな、確かそれくらいです。
軽く30秒くらい茹でました。
かつお節と醤油をかけていただきます。
美味しいです。
シャキシャキして、ワラビのような、アスパラのような味です。
ちらし寿司にトッピングしてみました。
8歳の娘は、マズくは無いと言ってました。
ちょっとだけ大人の味なのでしょう。
ホップの芽は、栽培している人だけが、少しだけ楽しめる春の味覚です。
それよりも、夏にかけて毬花を収穫できるのが楽しみです。
いや、それよりも、自家製ホップで仕込んだビールを飲むのが楽しみです。