京都御苑では、今いたる所でサクランボが生っています。
もちろん見ての通り、果物として売っている佐藤錦のようなサクランボじゃないですよ。
これは、ヤマザクラの実で、直径5ミリくらいの小さいサクランボです。
味はどうかと言いますと、マズイですね~。
マズイといっても、甘酸っぱいサクランボの味と同時に苦味というか渋味というかマズ味がします。
割合で言うと、美味しさ5に対してマズさ5ですね。
5ウマ:5マズ と言ったところでしょうか。
飲み込めないマズさではないですが、十分にマズイです。
こちらも食べてみましたが、マズイですね~。
5ウマ:5マズ
です。
これは、オオシマザクラでしょうか?
直径1センチくらいの物です。
ん?
あまりマズく無いぞ。
7ウマ:3マズ
いろいろ試食してみましたが、桜の木によって味が違うみたいです。
もっと探せば、もしかすると美味しいものに巡り会えるかも知れません。
この調子で探してみましょう。
おお!!
けっこう美味しいかも!?
8ウマ:2マズ
おそらくこれは、京都御苑でナンバーワンのサクランボじゃないでしょうか!!
9ウマ:1マズ
市販のものには及びませんが、甘酸っぱいサクランボの後味に、若干雑味を感じる程度です。
これならいける!!
てな訳で、収穫しました。
色と大きさ共にブルーベリーみたいですね。
色は、アメリカンチェリーよりも更にダークな御所チェリーです。
これをジャムにしてみましょう。
まず、種を取り出します。
もちろん一粒ずつ手作業です。
この作業だけで30分かかりました。
美味しいのだけれど、コクが強すぎて、味が強すぎます。
クリームチーズ等と混ぜると良く合うはず。
ならば、クリームチーズをたっぷり使って…
薄力粉 100g
強力粉 60g
バター 100g
天然酵母種 80g
砂糖 10g
塩 2g
※天然酵母種については 甘酒作りに失敗 しかしそれを元に酒種を起こしパンを焼く をご覧ください。
家に天然酵母が無い場合は、天然酵母種80gの代わりに(強力粉40g・水40ml・ドライイースト1gを混ぜた物)を入れても良いです。
クリームチーズ 200g
砂糖 100g
サクランボジャム 100g
卵黄 2個分
生クリーム(無ければ牛乳) 大さじ1
薄力粉 20g
レモン汁 半個分
レモンの皮すりおろし 半個分
卵白 2個分
◆作り方
①パイ生地を作る。
バターは溶かしておく。全ての材料を混ぜて、冷蔵庫で1日寝かせる。
②生地に打ち粉をして、麺棒で伸ばし、パイ皿にはめる。
③フィリングを作る。
クリームチーズを練って柔らかくする。卵白以外の全てを混ぜる。
④別のボールで卵白を泡立てて③に加える。パイ生地に流し込む。
⑤180℃のオーブンで80分焼く
おいしいなぁ~。
濃厚なサクランボジャムがコクを出して、味わい深いケーキになりました。
幸せな味です。
いくらでも食べられそう。
まさか、あの桜がこんな風に楽しめるなんて思ってもみませんでした。
酒に漬けると、生食して美味しい果実よりも、苦味・渋みの強い個性的なものほど味わい深いお酒に変身するらしいので、美味しいサクランボにこだわらず、そこら辺のまずいサクランボでもきっと美味しい果実酒になると思いますので、皆さんもどうぞ作ってみてください。
4ヶ月以上漬けておきます。
そして…
◆4ヶ月漬けました。
4ヶ月の熟成で赤ワインよりもダークな色になりました。
ちょっと飲んでみましょう。
うわぁ…
すごい味だ。
濃厚なサクランボの味。
以前の記事で「苦味・渋みの強い個性的なものほど味わい深いお酒に変身する」と書きました。
確かに味わいは深いのですが、いわゆる高級酒のようなじっくりと口の中にしみわたる深みではなく、野生的でいきなりガツーンと味覚の奥まで到達するような深みです。
美味しくなくはないのですが、とてもストレートでは飲めません。
これがウマイ!
ガツーンと来る深みがジュースで薄められて、じっくりと感じる深みのようになりました。
妻が美味しいとガブガブと何杯も飲みました。
私は1杯だけです。
全部飲みきらないで、小さいボトル1本分は残しておいて、もうしばらく熟成させてみようと思います。
少し煮てからザルで濾します。
サクランボの種を取り除くためです。
この方法ではサクランボの皮が硬く、あまり上手くいきませんでしたが、他に良い方法も見つからずに、このまま中途半端にやりました。
新鮮なサクランボをジャムにしたときよりも、さっぱりとして美味しいです。
きっと雑味が酒に吸収されたのでしょう。
サクランボジャムでカップケーキを焼きました。
美味し~い!
京都御苑のサクランボで、いろいろと楽しませてもらいました。