フルーチェは美味しいですね~。
牛乳と混ぜるだけで、誰でも簡単にプルンとしたヨーグルトのようなデザートができるのでイイですね~。
実際に作ってみると簡単なのですが、作り方をよく見ると、意外と難しそう。
「フルーチェは常温で」
「冷えた牛乳を一度に加える」
「すぐに1秒に2回の速さで混ぜる」
「種類別(乳飲料)(加工乳)(豆乳)では固まりません」
など、注文が多いですね。
そして、フルーチェは、どうして固まるかというと、フルーチェに含まれるペクチンと牛乳に含まれるカルシウムが反応して固まるとの事です。
何か科学的ですね。
今まで何とも思ってませんでしたが、この科学的な背景を知ると、俄然興味が沸いてきて、フルーチェを自作したくなってきました。
製菓材料店でペクチンを買ったら、フルーチェを作れるのではないでしょうか。
そこで、フルーチェの作り方について色々調べてみました。
ペクチンには「HMペクチン」と「LMペクチン」という2種類があります。
「HMペクチン」は糖と酸に反応して固まるので、ジャムを固めるのに使われます。
「LMペクチン」は、カルシウムと反応して固まるので、フルーチェに使われます。
という事は、LMペクチンを買ったらフルーチェを作れるという事なのですが、普通ペクチンという物は、ジャムを作るためのものなので、売っているのは、HMペクチンばかりなのです。
価格:7,614円(税込、送料別) |
楽天でLMペクチンを調べてみると、この1件のみヒット!!
1kgって!?
単純計算で、フルーチェ2000人前作れそうな量です。
ちょっとこれは手が出ないなぁ…
個人で購入できる単位の物は、無いのかな。
※2016年6月22日注
上記の商品は、今は販売されておりません。
と思ったらイオンで、こんな物を見つけました。
LMタイプって書いてあるでしょ。
299円(消費税8%込み)でした。
何や、簡単に手に入るやないか~!
では、これでフルーチェ作りに挑戦
水120mlに、ペクチン1袋(11g)を入れ、ダマにならないようにかき混ぜて、電子レンジで沸騰直前まで加熱して溶かします。
ペクチンが溶けた状態です。
これをペクチン液と呼ぶ事にします。
ペクチン液に、冷蔵庫の奥で忘れ去られそうだったアンズジャム120g 砂糖30g を加え、再び電子レンジで加熱して溶かします。
これで、アンズ味のフルーチェ原液が出来るはずです。
さて、アンズ味のフルーチェ原液ですが、冷めてくると、牛乳を入れていないのに、すでに固まってきました。
あれ、ヤバイなぁ…
牛乳を加えて混ぜると、見事に分離しました。
はい失敗。(笑)
まあ、最初から上手くいくほど世の中甘くないですね。
では、気を取り直して再チャレンジ!!
牛乳・マンゴーの缶詰・砂糖をミックスして、マンゴーミルクを作っておきます。
このマンゴーミルクに、ペクチン液を入れて混ぜます。
おっ!固まった!!
マンゴーミルクが、プルンとしたマンゴーフルーチェになりました!
成功です。
やったね♪
実は、このペクチンの成分ですが「グラニュー糖74% ペクチン25% 乳酸カルシウム1%」と書かれています。
フルーチェは、「フルーチェに含まれるペクチンと牛乳に含まれるカルシウムが反応して固まる。」と先に説明しましたが、このペクチンには、最初からペクチンとカルシウムが含まれているのです。
という事は、固めるのに必要な成分が、この中に全て含まれているという事です。
という事は、牛乳と混ぜなくても、水に混ぜようが、ジュースに混ぜようが、味噌汁に混ぜようが、何に混ぜようが固まるという事です。
要するに、何でも好きなものを固める事が出来るという事です。
おお、このペクチンは、何という便利な商品でしょうか。
便利なのは良い事なのですが、製品中に必要な成分が全て含まれているために、何に混ぜても固まるというのは、ちょっとつまらないような気もします。
本物のフルーチェみたいに牛乳と混ぜることによって、始めてペクチンとカルシウムが出会い、固まるほうがドラマチックですよね。
本当は、そうしたいのですが、素材が入手困難なので、まあ仕方ないですね。
だったら逆に、この便利なペクチンを使って、何でも固めてみよう。
ビシソワーズにペクチン液を混ぜて冷やしました。
これは、ビシソワーズのフルーチェです。
新食感!!
ドロッとプルンとして美味しいです。
こちらは、トマトスープのフルーチェ。
フランス料理で冷たいスープを、ゼラチンでトロっとさせたりしますが、それに似ています。
けど食感は、フルーチェです。
ペクチンの成分のうち74%がグラニュー糖ですから、ちょっと甘口になってます。
美味しいけど、ちょっと甘さが気になるなぁ。
続いて、ファンタグレープを固めてみました。
ファンタグレープのフルーチェです。
炭酸のフルーチェなんて、センセーショナルじゃないですか!?
う~ん、微妙に炭酸は残ってますが、ほとんど抜けてます。
味はファンタグレープです。
う~む…
ファンタは、普通に飲んだ方が美味しいですね。
色々作ってみましたが、いかがだったでしょうか?
このペクチンを使えば、何でもフルーチェにする事が出来ます。
是非、お試しください。