簡単だけど本格的なクリームシチューの作り方!
ルー不要でグルテンフリーにも対応可!
寒い季節は温かい料理が恋しくなりますね。
そこで、今回はシチューを取り上げてみます。
市販のルーは使いません。
その代わり、水で溶いた小麦粉を入れます。
そんな作り方で本当に美味しいのか?
と思うかもしれませんが、今回のレシピは、私が本格的なクリーム煮の味を手軽にできるようにアレンジしたもので、味は本物で美味しいです。
理屈はいいから、早速作っていきましょう。
【目次】
1.クリームシチューの材料
2.クリームシチューの作り方の流れ
3.具を切って炒める
4.スープを入れ20分煮込む
5.ルーを入れ10分煮込む
6.ルーについて説明
7.生クリームを入れ10分煮込む
8.生クリームについて説明
9.シチューをいただく
10.日本でのシチューの歴史
11.ハウス食品は凄い!
12.シチュー論争について
13.まとめ
14.動画で説明
クリームシチューの材料
【クリームシチューの材料】4人前
◆メイン材料
鶏もも肉 大2枚(600〜800g)
玉ねぎ 1個(250g)1センチスライス
ニンジン 1個(200g)乱切り
さつま芋 1個(300g)一口大に切る
バター 20g
◆ルー
小麦粉 60g(米粉を使えばグルテンフリー)
水 120ml
◆スープ
水 600ml
醤油 大さじ1
ローレル (あれば)お好みの量
タイム (あれば)お好みの量
◆仕上げ
塩 適量
コショウ お好みの量
ブロッコリー200g程度
生クリーム 200ml(植物性はダメ)
鶏肉は骨付きの手羽元なんかでもOKです。
芋はジャガイモでも何芋でも構いません。
カボチャでもOKです。
クリームシチューの作り方の流れ
【クリームシチューの作り方】
①具を切って炒める
②スープを入れ20分煮込む
③ルーを入れ10分煮込む
④生クリームを入れ10分煮込む
このような流れになります。
ちなみに市販のルーで作る場合は、④の工程は無く①〜③で完成します。
だから、今回のレシピは市販のルーで作るよりも少しだけ手間がかかりますが、少しです。
手間は少しだけ増えるのですが、味のレベルアップは少しどころではありません。
具を切って炒める
鶏肉に塩・コショウを振り、一口大に切っておきます。
芋は一口大に切り、ニンジンは乱切り、玉ねぎは1センチくらいの厚さにスライス、ブロッコリーは一口大に切っておきます。
これで包丁とまな板の出番は終わりです。
鍋を火にかけ、バターを溶かし、鶏肉の皮面をこんがり焼きます。
皮に焦げ目が付いたらニンジン・玉ねぎを入れて炒めます。
玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
スープを入れ20分煮込む
スープ材料を入れ、沸騰したら蓋をして弱火で20分煮込みます。
鶏肉は骨付きの手羽元なんかを使ったら、この段階で1時間以上煮込むといいです。
そしたら軟骨までホロっと取れて食べやすくなりますよ。
ルーを入れ10分煮込む
ボウルに小麦粉又は米粉を入れて、小麦粉の場合は、先にかき混ぜておきます。
水を加え混ぜたら水溶き小麦粉の完成です。
これがルーとなります。
参考までに本当のルーの作り方も書いておきます。
鍋に小麦粉とバターを入れ、弱火にかけて、バターを溶かしながら混ぜます。
しばらく混ぜていると滑らかになってくるので、滑らかになればルーの完成です。
本当のルーは、このように作りますが、これが面倒臭いですよね。
これが面倒で、ルーから作るのを断念してしまう人も多いと思います。
しかし、小麦粉を水で溶くぐらいならできますよね。
小麦粉じゃなくて米粉でも大丈夫です。
米粉で作るとグルテンフリーのシチューになります。
と言うわけで、ルーという名の水溶き小麦粉を加えます。
同時に、芋を入れます。
この段階で芋を入れると、中まで火が通り、柔らかくなり、そして煮崩れしないです。
そして、蓋をして弱火で10分煮込みます。
ルーについて説明
本当のルーはすでに書きましたが、バターで小麦粉を炒めます。
今回のレシピでバターは、最初に鶏肉と野菜を炒める時に入れました。
だから、鍋の中にはバターと小麦粉が一緒に混ざって、それを煮込んでいます。
だから、最終的にはバターと小麦粉を炒めた場合と同じ結果になるのです。
ようするに、本格的なルーを作るのと同じ味になるって事です。
本当のルーで作ったシチューの方が、小麦粉を炒めた香ばしさがあり、若干美味しいかも?という程度です。
小麦粉を炒めた香ばしさというのは、メイラード反応によるもので、メイラード反応は、鍋でシチューを煮込んでいる際にも起こっているので、わざわざルーを炒めて香ばしさを出さなくても十分に香ばしさは発生していると考えております。
ましてや、クリームシチューは、白さを身上としている料理なので、メイラード反応を起こさない方が、クリームシチューとしての品質が良いのではないでしょうか。
まあ、それらの判断は、各ご家庭の味という事で、好きなようにしてください。
生クリームを入れ10分煮込む
生クリームを入れます。
同時にブロッコリーも入れます。
このタイミングで入れると、ブロッコリーにちゃんと火が通り、煮崩れしません。
そして10分煮込みます。
煮込んでる間に塩を入れて味を整えます。
このレシピで使う調味料は塩だけです。
塩の量で味が決まります。
あと、鶏肉から出るエキスも重要になりますから、鶏肉を減らすと、味が物取りなくなります。
鶏肉は増やしてもいいですが減らしてはいけません。
塩の量は、最初に鶏肉に振った塩と合わせて、最低でも5gは必要です。
あとは、少しずつ味見しながら足して、自分の舌が美味しいと思う量を入れてください。
何度も味見してると、だんだん味がわからなくなってくる事があります。
そんな時は、お茶を飲んだり、ちょっと他の事をして気分を変えてみるなどして舌をリセットするといいですよ。
よし、という味になったら完成です。
シチューと共にいただくパンを切っておきます。
生クリームについて説明
生クリームは必須です。
生クリームが無いと味が成立しません。
牛乳では代用できません。
牛乳で代用すれば味が腑抜けになります。
そもそもクリームシチューという料理名なのだから、生クリームを使わないとクリームシチューを名乗ってはいけません。
生クリームを使う時点でハードルが上がるように感じるかもしれません。
しかし、スーパーでルーを買ってくる代わりに生クリームを買うだけですよ。
まったくハードル高くありません。
生クリームは、価格的に、ルーよりも倍くらいの値段しますけど、500円以下の話ですよ。
ルーは200円くらいで売って、テレビCMを出して、美味しそうなパッケージに入れて、それでも利益が出る原材料で作ってますからね。
私は、生クリームの方が安心して食べる事ができます。
ちなみに生クリームは37%でも45%でもどちらでもいいです。
45%の方が濃厚で美味しくなります。
シチューをいただく
という訳で、シチューが完成しました。
いただきます。
ウマイです。
本格的なクリームシチューの味です。
そして、野菜を入れるタイミングを調節してるから、芋は柔らかく形が残り、ブロッコリーも同じくです。
生クリームのコクと鶏肉から出るエキスでいい味出てます。
パンを付けていただきます。
パンとシチューって美味しいに決まってるじゃないですか。
市販のルーで作るよりほんの少し手間がかかるだけですが、味のレベルアップはほんの少しどころではありませんよ。
是非ともこのレシピを試してみてください。
日本でのシチューの歴史
西洋料理には昔からクリーム煮という料理がありました。
日本では明治になってから、西洋料理が日本に入ってきて、クリーム煮も同じように日本に入ってきました。
その頃は、高級なレストランで提供されるのみで、一般庶民には馴染みのない料理でした。
戦後に学校給食で「白いシチュー」が出るようになりました。
「白いシチュー」ではありますが、学校給食に出たものは、生クリームを使ったようなものでなく、小麦粉でとろみをつけただけだったようです。
これによって白いシチューという料理が多くの人に知られるようになりました。
その後、ハウス食品が、昭和41年にご飯のおかずとして食べられる味にアレンジして、そのルーを販売した事により、日本の食卓にクリームシチューが広がりました。
ハウス食品は凄い!!
だって自社で料理を開発して広め、それを作るには自社製品であるルーを買わなければいけない。 今では、多くの人が何も疑う事なく市販のルーを買ってクリームシチューを作っているではありませんか。
私たちは、まんまと買わされているのですよ。
いや、悪い意味で言ってるわけではないですよ。
各家庭では、そのおかげで温かい食卓を囲む事ができた。
別にシチュー以外にも温かい料理はありますけど、温かい料理のバリエーションが増えたのは確かですね。
そして、ハウス食品を初めとしてルーを作ってるメーカーはそれを売ることによって利益を得た。
一石二鳥ですね。
温かな家庭の食卓を演出した上で利益も得られるのですから。
まんまと買わされても全く文句言えません。
これは企業経営の見本とも言うべきものです。
私もサラリーマンの端くれですから、見習いたいです。
シチュー論争について
シチュー論争ってご存知ですか。
シチュー論争っていうのは、シチューとご飯を一緒にしてカレーライスみたいにして食べるか、それともシチューとご飯を別にして食べるか、それをご飯一緒派とご飯分ける派っていう風に議論し合う事をいいます。
それで、今回は、パンと一緒に食べましたよね。
パン派という別派が出来てしまいました。
また、YouTubeでいただいたコメントでは、「ワインと一緒に食べます。」という人もいました。
ワイン派もあるようです。
パン派やワイン派はさておき、ご飯と一緒に食べるなら、私はご飯別派です。
でも、我が家で妻がシチューを作ると、ご飯と一緒に出てきます。
だから私は、ご飯と一緒に食べてます。
妻はいつも市販のルーで作ってくれます。
私がいろいろレシピを提案しても、それを採り入れることはあまりありません。
いつも自分の作り方で作ってます。
まとめ
- 今回のレシピは市販のルーで作るより少し手間がかかる。
- しかし味のレベルアップは少しどころではない。
- 水溶き小麦粉をルーとして使う。
- 小麦粉でなく米粉でも作れます。
- 生クリームは必須。
- 芋やブロッコリーを入れるタイミングが重要。
- 私はご飯と別派。
動画で説明
動画では私が実演しております。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。