瓶詰めスイーツ。
瓶に詰めるというだけで、何となくオシャレなイメージになりますよね。
おまけに瓶詰めだから常温で長期保存もできますよ。
今回は、瓶詰めプリン・瓶詰め半熟チーズケーキ・瓶詰め杏仁豆腐の作り方を紹介します。
関連記事:瓶詰めアヒージョが美味しく簡単に作れて保存も利くのでおすすめ!
1.瓶詰めプリンの作り方
1-2.カラメルの作り方
1-3.プリン本体の作り方
1-4.瓶詰めプリン完成
2.瓶詰め半熟チーズケーキの作り方
2-2.瓶詰め半熟チーズケーキの完成
3.瓶詰め杏仁豆腐の作り方
3-2.脱気処理について
3-3.瓶詰め杏仁豆腐の完成
4.最後に
瓶詰めプリンの作り方
◆カラメルの材料
砂糖 80g
水 20ml(最初から砂糖と混ぜる用)
水 20ml(最後に入れる用)
◆プリン本体の材料
卵 4個
牛乳 500ml
砂糖 70g
バニラエッセンス 3振りくらい
カラメルの作り方
カラメルの作り方は、お菓子作りをした事がある人ならご存知だと思いますが、馴れない人のために解説しますね。
鍋に砂糖と「最初から砂糖と混ぜる用の水」を入れて火にかけます。
最初は中火くらいで放っておいてもいいですが、少し色が付き始めたら弱火にして、鍋を動かして中身を混ぜ、一部分だけが焦げる事の無いようにします。
砂糖がこんがりと画像くらいの色になったら、火を止めて「最後に入れる用の水」を一気に入れます。
ジュワワー!!
ボコボコボコ!!
と派手に暴れますが、大丈夫です。
私も初めてカラメルを作った時は、結構ビビりましたが、今では少ししかビビりません。
危ないですから、この時、この瞬間は、手を近付けたり顔を近づけたりしないように気をつけてください。
まあ、この状況で手や顔を近づけようと思う人は、あまりいないでしょう。
ビビッて一歩後ずさりするくらいが安全です。
冷めたら、このようにカラメルの完成です。
プリン本体の作り方
ボウルに全ての材料を入れます。
混ぜたらプリン液の完成です。
たったこれだけです。
瓶にカラメルを、およそ大さじ1杯ずつ入れます。
カラメルの次に、プリン液を入れます。
この時、プリン液を茶漉しで濾しながら入れると、プリンの舌触りが滑らかになりますが、面倒ならやらなくてもいいです。
瓶の蓋をギュッと閉め、鍋に入れて、瓶の蓋にかからない程度の量の水、又はお湯を入れ、火にかけます。
鍋に蓋をして、お湯の温度が75~85℃になるように1時間保温します。
お湯の温度が85℃を少し超える程度なら大丈夫ですが、沸騰するくらいまで温度が上がるとプリンに「す」が出来るので注意しましょう。
逆に、お湯の温度が75℃以下のままだと、プリンが固まりません。
プリンというのは、卵が熱で固まる原理を利用して作ります。
◆卵の凝固温度
黄身の凝固温度 65~70℃
白身の凝固温度 75~78℃
例えば、温泉卵の場合、黄身だけが固まって、白身は固まってません。
それは、黄身と白身の凝固温度の違いを利用して作られているからです。
プリンを作る場合は、プリンの中心部が78℃になるまで加熱すればしっかりと固まるという事です。
さて、75~85℃で1時間の保温ですが、温度管理は、そんなに厳密に考えなくても大丈夫です。
私がやった方法はこんな感じです。
加熱スタート
↓
85℃まで加熱
↓
30分放置
↓
30分後には65℃くらいまで温度が下がる。
↓
また85℃まで加熱。
↓
30分放置
↓
完成!
こんな感じで、75℃を少し下回ったりしていますが、これでも大丈夫です。
完成したら、荒熱をとって、涼しい場所に置いておけば、いつでも食べる事が出来ます。
食べる前には、冷蔵庫で冷やしておくと良いですよ。
瓶詰めプリン完成
瓶詰めプリン、いただきま~す。
美味しいです。
瓶詰めですが、味は普通のプリンです。
普通のプリンでも、手作りだと、やはり美味しいですね。
瓶に詰めると、オシャレに見える事と、常温保存が出来るという優位点があります。
その点を活かして贈り物にもできますね。
私は、こんな贈り物をいただいたら、めちゃくちゃ嬉しいですよ。
瓶詰め半熟チーズケーキの作り方
クリームチーズ 150g
バター 50g
砂糖 50g
ヨーグルト又はサワークリーム 80g
卵黄 1個分
レモン汁 大さじ1
米粉 20g
卵白 1個分
メレンゲ用砂糖 5g
※このレシピは、あっさり味に仕上がります。レシピのヨーグルトをサワークリームに置き換えると濃厚味になります。どちらも美味しいので、お好みで材料を選んでください。
クリームチーズとバターを、温かく柔らかくしてから砂糖と一緒に練ります。
卵黄とヨーグルトとレモン汁を入れ、混ぜます。
米粉を入れ、混ぜます。
卵白を泡立てて砂糖を加え、メレンゲを作ります。
メレンゲの作り方が分からない方は、適当にググッて調べてください。
全ての材料を混ぜます。
混ざりました。
瓶に入れてトントンと瓶を叩いて表面を平らにし、瓶の蓋をギュッと閉めます。
鍋に入れ、瓶の蓋にかからない程度の水、又はお湯を入れて火にかけます。
鍋に蓋をして、1時間沸騰させます。
温度管理は不要で、1時間沸騰させるだけです。
ただし、ボコボコに沸騰させると瓶がガタガタ揺れて、うるさくてしょうがないので、火力は温度が下がらない程度のごく弱火が理想です。
そして、沸騰し始めてから1時間経てば完成です。
瓶詰め半熟チーズケーキの完成
完成したら荒熱をとって、涼しい場所に置いておけば、いつでも食べる事が出来ます。
食べる前には、冷蔵庫で冷やしておくと良いですよ。
それではいただいてみます。
ちゃんと美味しく半熟チーズケーキになっています。
柔らかく、口の中でとろけます。
オーブンで焼かなくても湯煎でもチーズケーキになるのですね。
瓶詰め杏仁豆腐の作り方
牛乳 500ml
杏仁霜 25g
砂糖 30g
粉寒天 4g
クコの実 5粒
杏仁霜は(キョウニンソウ)と読みます。
杏子の仁を粉にしたものです。
杏仁霜は、あまり売ってないので、欲しい方はアマゾンなどでお買い求めください。
杏仁霜(杏仁粉70%使用) / 100g TOMIZ(富澤商店)
杏仁霜は、あまり売ってないものですから、風味の似たアーモンドで代用した杏仁豆腐もよく出回っていますね。
それはそれで構わないのですが、飲食店などで杏仁豆腐の名でアーモンド豆腐を出されると、食品偽装じゃないのか、と思ったりしてしまいます。
全ての材料を鍋に入れ、火にかけて、混ぜながら沸騰寸前まで加熱します。
沸騰寸前のアツアツの状態で瓶に入れて、蓋をギュッと閉めます。
これだけで、うまい事いけば、瓶の脱気処理ができて、常温保存ができます。
脱気処理が出来たかどうか心配なら、鍋に杏仁豆腐の瓶とお湯を入れて、鍋の蓋をして、5分くらい沸騰させると安心です。
脱気処理について
脱気処理というのは、瓶の中の空気を抜く事です。
瓶の中身が高温になると、空気は膨張し、水蒸気も発生するので瓶内部の圧力が高くなります。
その際に、瓶の蓋を少しゆるめると、内部の空気と水蒸気がプシュッと抜けます。
そしてすぐに蓋をしっかり閉めて、外部から空気が入ってこないようにします。
これで脱気処理は完了です。
こうすると、瓶内部の空気の圧力は低くなり、真空っぽくなります。
おまけに加熱した事により、殺菌もされています。
だから常温で長期保存が可能になるのです。
しかし、言わせてもらいます。
ここからは、脱気処理について私個人の見解です。
上記のように熱い瓶の蓋を少しゆるめて空気を抜かなくても、加熱すれば蓋をギュッと閉めたままででも、自然に瓶の中の空気は外に逃げていきます。
だから私は、熱い瓶の蓋を少しゆるめて空気を抜くという事をしません。
それでも瓶が冷めると、蓋がペコンと凹みます。
蓋がペコンと凹むという事は、内圧が下がっているという証拠です。
冷めて内圧が下がるという事は、脱気処理が出来ているという事です。
という訳で、熱い瓶の蓋を少しゆるめて空気を抜かなくても、蓋をギュッと閉めたまま加熱すれば脱気処理が出来ます。
と言うか、脱気処理の事を考えてなくても調理の際の加熱で脱気処理が自然に出来てしまいます。
加熱すれば蓋をギュッと閉めたままでも、自然に瓶の中の空気が外に逃げていくのは、瓶の蓋(金属)と瓶本体(ガラス)の熱による膨張率の差によって、熱い時は蓋がゆるくなっているのではないかと推測しています。
実際に金属の方が、ガラスより熱膨張率は大きいです。
瓶詰め杏仁豆腐の完成
完成したら荒熱をとって、涼しい場所に置いておけば、いつでも食べる事が出来ます。
食べる前には、冷蔵庫で冷やしておくと良いですよ。
それと、食べる前に、クコの実を水で戻しておきます。
クコの実をトッピングしていただきます。
美味しいです。
本物の杏仁豆腐の味がします。
ただし、私の好みは寒天で固めるよりも、ゼラチンで固めたプルンとした食感が好きです。
ゼラチンの場合、あまり高温に加熱すると固まらなくなってしまうのです。
常温で長期保存できるようにするには、寒天を使って沸騰寸前まで加熱して瓶詰めにする必要があります。
だから寒天なのです。
長期保存せずに、すぐに食べるならゼラチンで作った杏仁豆腐の方が好みです。
最後に
プリンも半熟チーズケーキも、オーブンでなく湯煎で調理できるのはちょっとした発見でした。
瓶に詰めるだけで、何だかオシャレに見えてしまうし、常温で長期保存が可能です。
常温で長期保存するための脱気処理は、調理中の加熱だけで脱気処理が完了してしまいます。
簡単で便利なレシピを考えたつもりですので、是非とも贈り物などに作ってみてください。
それから、最後に重要な事をもう一つ。
さんざん常温で長期保存可能と書きましたが、確かにそのとおりなのですが、1ヶ月常温保存した瓶詰めプリンを食べたら、腐ってはいなかったものの、熟成味溢れる味に変化しておりました。
熟成味というのは、例えば味噌のような熟成のされ方で、プリンの味としては美味しくありませんでした。
だから、常温で長期保存は可能ですが、できれば冷蔵庫で、なるべく早く食べる事をお勧めします。
つくレポなど寄せていただけると、私は魂が震えんばかりの喜びを感じますので、コメント欄や お問い合わせフォーム からどしどしお願いします。