瓶に食材を入れて、湯煎でちょっと加熱するだけで出来る「瓶詰めアヒージョ」の作り方を紹介します。
低温で調理するから素材の味が活かされ、瓶の中に味が閉じ込められて、めちゃくちゃ美味しいですよ。
また、瓶詰めだから常温で長期保存も可能なので、作り置きして好きな時に食べる事が出来ます。
1.瓶詰めアヒージョを作ろうと思ったキッカケ
2.瓶詰めアヒージョの作り方
3.瓶詰めアヒージョ完成!そして試食
4.他にも色々な具材を試してみる
5.残った油と汁をどうする?
6.最後に一言
瓶詰めアヒージョを作ろうと思ったキッカケ
どうでもいい話ですが、瓶詰めアヒージョを作ろうと思ったキッカケです。
興味のない方はココを飛ばして 瓶詰めアヒージョの作り方 から読んでください。
さて、瓶詰めアヒージョを作ろうと思ったキッカケです。
前回、瓶詰めオイルサーディンの作り方を紹介しました。
オイルサーディンを低温調理で作る!24時間放置するだけで常温長期保存が可能!
あれが美味しかったので、今度は調子に乗って秋刀魚で瓶詰めオイルサーディンならぬオイルサンマを作ってみました。
瓶詰めオイルサンマです。
これは、それなりに美味しかったのですが、イワシとは違い80℃で24時間という調理では骨まで柔らかくなりませんでした。
このサンマの骨は少しだけ柔らかく、我慢すれば食べられるレベルでしたが、逆に言うと我慢しなければ食べられない硬さという事です。
それで、骨を取り除いて食べました。
骨を取り除いて食べるなら、わざわざ24時間調理しなくても、火が通りさえすれば大丈夫です。
目安として2時間くらい調理すればもう十分でしょう。
そして、イワシやサンマでなくても、いろんな食材をオリーブオイルと一緒に瓶に詰めて調理したら美味しいのではないだろうかと思いました。
そうだ、何でもオリーブオイルと一緒に瓶に詰めて調理したらいいんだ。
瓶詰めオイル煮をいろいろ作ってみよう。
あ、オリーブオイルで煮る料理と言えば、「アヒージョ」ではないですか。
…って事は、名前を付けるなら「瓶詰めアヒージョ」だな。
という訳で、瓶詰めアヒージョのアイデアが誕生しました。
瓶詰めアヒージョの作り方
好きな具材(エビ・タコ・マッシュルームなど)適量
ニンニク 小1かけ(1gくらい)
醤油 小さじ1
塩 1g
コショウ お好みの量
唐辛子 お好みの量
オリーブオイル ひたひたになる量(30~50mlくらい)
瓶に具材→ニンニク→調味料→香辛料→を詰め込んでから最後にオリーブオイルを入れます。
軽く箸で混ぜてオリーブオイルが全体に行き渡るようにします。
瓶の蓋をギュッとしっかり閉めます。
ちなみに、私が使用しているオリーブオイルは、ボスコのピュアオリーブオイルです。
アヒージョに使うなら、メーカーは問いませんが、エキストラバージンでなくピュアオリーブオイルが美味しいです。
鍋に瓶と、お湯を瓶の蓋までかぶらない程度の量入れて、80℃で2時間くらい保温します。
低温調理器があれば80℃で2時間保温なんて簡単に出来ますが、低温調理器のない場合は、鍋の蓋を閉めた状態で、お湯を沸騰寸前まで加熱してから火を止め、1時間後にまたお湯を沸騰寸前まで加熱して、冷めるまで放置しておけばいいです。
又は、鍋の蓋を閉めた状態で、お湯を沸騰寸前まで加熱して、ごくごく弱火のまま2時間放置でもいいです。
我が家では、後者のごくごく弱火でやっています。
瓶の蓋をギュッと閉めていても、瓶が破裂する事はありません。
蓋をしっかり閉めることによって、瓶が密閉されて長期保存が可能になるのです。
逆に、蓋の閉め方が不完全だと、空気が出入りして長期保存ができなくなります。
瓶詰めアヒージョ完成!そして試食
完成しました。
完成品は、具材から水分が出て、油の層と水分の層が分離しています。
瓶の上部の具材は油だけに接していて、瓶の下部の具材は水分だけに接しています。
だから瓶の上部の具材に比べて、瓶の下部の具材の方がちょっと味が濃い目ですが、食べていて問題に感じた事はありません。
エビ。
美味しいです。
エビのアヒージョが美味しくない訳がないですね。
鉄や陶器の鍋を直接火にかけて作る、いわゆる普通のアヒージョの場合、火を通しすぎて失敗する可能性もありますが、瓶詰めの場合、湯煎で調理するから火を通しすぎる心配はありません。
また、蓋を閉めているから具材の香りが飛んでいく心配もありません。
だから、エビの瑞々しさと旨味と香りが活かされて美味しいのです。
これが、高度な調理技術を必要とせずに、誰でも簡単にできるのだから嬉しいですね。
タコ。
美味しいです。
タコのアヒージョが美味しくない訳がないですね。
繰り返しになりますが、タコの瑞々しさと旨味と香りが活かされて美味しいです。
マッシュルーム。
美味しいですが、ちょっと味が薄いです。
マッシュルームを瓶に詰め込んでも隙間だらけで、その分オリーブオイルの割合が多くなり味が薄くなったのでしょう。
マッシュルームに火が通れば縮むので、仕込む時点ではオリーブオイルをひたひたに入れずに7~8割くらいまで入れると、完成時にちょうど良い割合になるでしょう。
他にも色々な具材を試してみる
左上から時計回りに鱈・鶏ヤゲン軟骨・鶏砂肝・鶏ささみ・鮭白子・牡蠣と仕込んでみました。
いろんな瓶詰めアヒージョが完成したところで、インスタを意識して、こんなショットを撮ってみました。
これらは、保存が利くのでいつでも好きなときに食べられます。
お酒のおつまみにも最適です。
お気に入りの具を大量に仕込んでおくといいかも知れませんね。
さて、いろんな具材のアヒージョ、気になるお味はどうでしょうか。
ちょっと生臭いです。
作ってすぐに食べると美味しいかもしれませんが、瓶詰めにして数日後に食べると臭みを感じました。
イマイチ。
軟骨のコリコリ感は焼いた時と同じでしたが、これも瓶詰めにして数日後に食べると臭みを感じました。
イマイチ。
実に美味しいです。
作りたてでも、瓶詰めアヒージョにして日数が経過してから食べても美味しいです。
牡蠣は加熱すると水分が出て、オリーブオイルよりも水分の方が多くなり、アヒージョという感じではありませんでした。
牡蠣の味は瓶の中に閉じ込められて凝縮されてましたが、ただの牡蠣の瓶詰めという味でした。
美味しいです。
湯通ししてから瓶に詰めたので、臭みもなく、アヒージョとして味が活かされていました。
パサパサです。
パサパサの身とオリーブオイルが口の中で溶け合いません。
それでもまあ、味は悪くないです。
身をほぐせばツナ缶と同じように使えるでしょう。
残った油と汁をどうする?
エビの残り油と汁です。
上に油の層、下に水分の層があります。
この油も水分もエビの旨味がたっぷり含まれているので、そのまま飲んでも美味しいです。
ただ、そのまま飲むには味が濃くて飲めません。
これは、油よりも水分の方が多いですね。
油と水分の割合は、具材の性質によって変わってきます。
また具材により、残り油と汁の味も千差万別なので一概には言えませんが、残り油と汁の使い方の例を紹介します。
まあ、とにかく工夫次第で有効利用できるので、残り油と汁を捨てるなんてとんでもないです。
最後に一言
瓶詰めアヒージョは、高度な調理技術を必要とせずに、誰でも簡単に美味しく出来て、常温で長期保存が可能なので、挑戦してみてください。
ただし、どんな食材でも瓶詰めアヒージョにしてしまえば良いという事でもなさそうです。
普通に食べて美味しい食材でも、鱈のように瓶詰めアヒージョにすれば、逆に美味しくなくなったものもありました。
鱈も湯通ししてから瓶詰めにすると美味しくなるかも知れません。
まだまだ検証が必要です。
今のところ、お勧め具材は、エビ・タコ・鶏砂肝・鮭白子・マッシュルームです。
これらの具材がたくさん手に入った時は、瓶詰めアヒージョにして、いつでも食べられるようにしてみてはいかがでしょうか。