美味しいドクダミ茶の作り方(4種の飲み方)
美味しいドクダミ茶の作り方をいろいろ実験をしながらご説明します。
ドクダミは十薬(じゅうやく)と呼ばれる生薬であり漢方薬でもありますから、ドクダミ茶を飲む習慣ができたら健康生活を送れることが期待できますよ。
【目次】
1.ドクダミを収穫
2.ドクダミを洗って干す
3.野草茶の楽しみ方はいろいろある
4.生ドクダミ茶
5.乾燥ドクダミ茶
6.浅煎りドクダミ茶
7.深煎りドクダミ茶
8.ドクダミ茶を飲み続けるとどうなるか
9.まとめ
10.動画で説明
11.ドクダミ関連記事
ここは京都にある私がいつもお世話になってるカメラマンbob氏宅の庭です。
ここは、品質の良いドクダミが鬱蒼と茂っております。
他の草はほとんど生えておらず、ほぼ純粋なドクダミ畑となっております。
この庭は特にドクダミを生やすために手入れされた訳でもなく、ただ勝手にドクダミが生えてくるそうです。
そして、毎年のように庭がドクダミだらけになって困っている。
以前は刈り取って捨てていたが、近年は腰痛で刈り取るのが困難だから、除草剤を使って駆除しようかと思っているとの事。
なんという事!?
こんなにドクダミがたくさんあれば、茶にすれば毎日のように飲めますよ。
ドクダミ茶は美味しくて健康に良いですからね。
さらに、ドクダミは食べる事も出来ますし、入浴剤にする事もできます。
とにかく、有効利用できる野草なんですよ。
あの臭いが苦手という方もいらっしゃるでしょう。
苦手な方に言わせてもらいますが、すぐに慣れますよ。
そんな訳で、「庭のドクダミ、刈り取るから僕にちょうだい。」と頼みました。
そこで利害が一致!
そんな訳で、頻繁にドクダミを刈り取らせてもらってます。
5月の恒例行事となっております。
品質の良いドクダミを大量にゲットできるうえに、bob家の皆様から感謝されて良いことばかりですよ。
ドクダミを収穫
植木用のハサミでチョキチョキと、根元から丁寧に切っていきます。
駆除が目的なら根こそぎ抜き取るのですが、来年も元気に生えてきて欲しいので、根にはダメージを与えないようにして、地上部だけを刈り取ります。
半分くらい刈り取った段階で撮影。
地面には砂利をまいてある事が分かります。
砂利をまいてあるという事は、草を生やす気が無いという事です。
それでもドクダミが生えてくるという事ですね。
しかも、かなり密度が濃いです。
たくましいじゃないですか。
これは2018年に収穫したドクダミです。
袋にギュッと圧縮して詰めてあるので、重たいです。
重さを量れば7kgありました。
ペットボトルは、大きさ比較のために横に置いてます。
毎回このくらいの量を収穫しています。
ドクダミを洗って干す
ドクダミは、まず洗ってから、干します。
今回は主にブルーシートに広げて干しました。
料理に使う分は干さずに生のままバケツにでも生けておくと軽く1週間は持ちますよ。
これは2018年に干した時の画像です。
ベランダに1週間くらい吊るして干します。
雨に濡れないように、雨の日は室内に取り込んだ方がいいです。
京都の5月は雨が少なく、空気が乾燥していて干しやすい季節です。
干しやすいとは言え、ベランダでは我が家の洗濯物も干しますから、ドクダミに場所を占領されつつも、洗濯物もしっかりと乾かさなければいけないので、ベランダのスペースをフルに活用します。
1週間くらいでパリッと乾きます。
このように乾燥ドクダミができました。
野草茶の楽しみ方はいろいろある
ドクダミ茶に限らず、野草茶の楽しみ方は乾かして飲むだけでなく、いろいろあります。
生のままお湯を注いで飲む方法(フレッシュ)
乾燥させてお湯を注いて飲む方法(ドライ)
乾燥させてから煎ったものにお湯を注いで飲む方法(ロースト)
主に上記の3種類の飲み方があり、ローストにも段階があります。
浅煎り(ライトロースト)
深煎り(ダークロースト)
2種類の段階というわけでなく、浅煎りと深煎りの中間もありますし、超浅煎りや超深煎りもあり、煎り加減は無限にありますよ。
という訳で今回は、以下4種類の飲み方をご紹介します。
- 生ドクダミ茶
- 乾燥ドクダミ茶
- 浅煎りドクダミ茶
- 深煎りドクダミ茶
生ドクダミ茶
生のドクダミをハサミで切りながらサーバーに入れてボコボコに沸かした熱湯を注ぎます。
5分蒸らします。
生ドクダミ茶です。
画像のように、ほとんど色が出ていません。
味は、もろにドクダミの香り、でなんか生臭いです。
味は薄かったみたいです。もっとドクダミを多く入れるべきだったと思います。
仮にもっとドクダミの量を増やして濃くしたら、もっと生臭くなるやろなー。
薄くてよかったです。
乾燥させたドクダミ茶と共通する香りはあるにはありますが少しです。
しかし生の香りと生臭さが口と鼻のあたり一帯を支配して、私はこの香りを心地よく感じません。
この香りは人によって感じ方が違うと思いますが、ハーブティーというのは自分が心地良いと思う香りでないといけませんよね。
私は、これは飲めたもんじゃありません。
もしサバイバルの状況で、水分を摂らないと死んでしまうって時に、これしか水分がないなら、むしろ美味しいと感じるレベルだと思います。
ところでYouTubeでいただいたコメントで、生ののドクダミ茶について書かれてる部分がありました。
@kojikoji7332さんのコメントから抜粋
生茶にする時は、煮詰めすぎると葉がトロトロに溶けてしまうので、花も入れて解けないように。
生茶は花も楽しめれるので今の時期しか作れませんね。
溶けた物も全て頂きます。
溶けたものも全ていただきますとの事です。
若い葉っぱはドロドロに溶けてしまうんですよ。
それを飲むそうですよ。
という訳で溶けた物もドロっと飲むという楽しみ方もあるという事です。
私は、その飲み方は遠慮しておきます。
乾燥ドクダミ茶
乾燥させたドクダミをハサミで切ってサーバーに入れ、ボコボコに沸かした熱湯を注ぎます。
これで5分蒸らします。
乾燥ドクダミ茶です。
生のドクダミの香りはもうありません。
いわゆるドクダミ茶の味ですが、まだ乾かしたばかりの新鮮さが残ってます。
新鮮さというのは、良いように聞こえますが、言ってみれば生のドクダミっぽいという意味なので、ドクダミ茶に関しては新鮮さはありがたくありません。
という訳で、新鮮さが残るドクダミ茶という味です。
ちなみにドクダミ茶を飲んだ事がない方にドクダミ茶の味を説明するのは、難しすぎて適当な言葉が見つかりません。
とにかく生のドクダミの香りとは全く違ったものになっています。
浅煎りドクダミ茶
乾燥させたドクダミをハサミで細かく切ります。
こうしないとフライパンで煎ることができません。
フライパンで煎ります。
フライパンが温まるまでは強火で、その後は弱火と中火の中間くらいです。
焦がさないように混ぜながら煎ります。
少し煙が出たらOKとします。
ボウルなど別の容器に入れて冷まします。
冷めたら茶葉として完成です。
急須で淹れます。
蒸らし時間は3分です。
生や乾燥の時は5分蒸らしましたが、煎ると3分で大丈夫です。
私は2番煎じまで飲んでます。
浅煎りドクダミ茶です。
美味しい。
私は、浅煎りが最も美味しいと思ってます。
ドクダミ茶の味に少し香ばしさが加わって、新鮮さは全くありません。
ドクダミを乾燥させただけの状態では、ほんの少し水分が残ってる事もあります。
それが新鮮さの原因ではないかと思ってます。
煎る事で完全に水分が飛ぶので、そのために新鮮さが全く無くなります。
深煎りドクダミ茶
浅煎りと同じ要領で煎ります。
違うのは煎り時間が長いという事だけです。
少し煙が出てからも混ぜながら煎り続け、全体が茶色くなればOKです。
ボウルなどの容器に入れて冷まします。
乾燥→浅煎り→深煎りと並べた画像です。
ご覧のように、乾燥は緑色です。
浅煎りは緑色と茶色が混ざっています。
深煎りは全体が茶色くなっています。
急須で淹れます。
蒸らし時間は3分です。
2番煎じまで飲めます。
深煎りドクダミ茶です。
これも美味しいです。
より香ばしくなっています。
麦茶のような、ほうじ茶のような香ばしさが出ています。
ドクダミ茶の香りも残っています。
浅煎りよりも、ドクダミ茶の香りが弱まり、香ばしさが強まっています。
これも美味しいです。
浅煎りと深煎りのどちらが良いか、優劣付け難いですが私は、浅煎りの方が好みです。
煎り加減は飲む人の好みで決めたらいいと思います。
浅煎りも、深煎りも、食事と一緒に飲めますし、お菓子と一緒にも飲めます。
毎日飲んでも飽きない味です。
ドクダミ茶を飲み続けるとどうなるか
ドクダミ茶は馴れない人にはクセを感じるかも知れません。
我が家では高3の息子が苦手です。
小さい頃は喜んで飲んでたのですが、嗜好が変わったようです。
ドクダミ茶の効能は、毒を身体の外に出す、いわゆるデトックス効果が言われています。
私の実感として、もともと健康ですから、これを飲んでさらに健康になったとか、そういう実感はありません。
ただ、これを飲んでいる間は、風邪などの病気はしていません。
5月にドクダミ茶を作って半年間くらいかけて飲み続けたらドクダミ茶が無くなるというパターンが多いです。
要するにドクダミ茶を飲んでるのは5月から10月くらいの期間です。
主に夏ですから風邪をひかなくて当然ですよね。
健康に良いかもしれませんが、それよりも美味しいから飲んでます。
美味しくて好きで飲んでいるものが、健康にも良いと言われてるので、喜んで飲んでます。
もし、ご自宅の庭にドクダミが生えて困っている方がいらっしゃれば、茶にしてみる事をお勧めします。
茶は、生のドクダミの臭いが苦手な方でもきっと飲めますよ。
また、ドクダミは食べる事も出来ます。
ドクダミの料理法については、研究がかなり進んできました。
ドクダミ関連記事をご覧ください。
まとめ
- ドクダミは十薬(じゅうやく)とも言われ、十の薬効がある薬草。
- 単純に10種の薬効という意味でなくたくさんのという意味。
- 生のドクダミ茶は生の香り。
- 乾燥ドクダミ茶は少し新鮮さが残る。
- 浅煎りドクダミ茶はドクダミ茶の香りと少しの香ばしさ。
- 深煎りドクダミ茶は少しドクダミ茶の香りと香ばしさ。
- ドクダミ茶はデトックス効果が期待できる。
動画で説明
動画では私が実演しております。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。
ドクダミ関連記事
↓ドクダミでスムージーを作りました。
↓ドクダミでカレーを作りました。
↓ドクダミ入りの美味しいハンバーグの作り方です。
↓ドクダミのお酒も作りました。
↓ドクダミパックを作りました。
↓ドクダミの入浴剤です。
これは本当にお肌がスベスベになります。
↓5種のドクダミ料理レシピを紹介してます。