コーヒー生豆をご家庭のオーブンで焙煎することができる!どのようなオーブンでも均一に焼く方法
コーヒー豆を、ご家庭にあるオーブンで焙煎することができます。
難しくないです。
オーブンに入れておくだけでできます。
そして、オーブンで焙煎すると、均一に火が通ります。
均一に焼く方法は難しくありません。
この記事を読んだら出来るようになりますよ。
自家焙煎はコーヒーを最高に美味しく飲める方法です。
是非とも挑戦してみてください。
【目次】
1.オーブン焙煎に必要なもの
2.オーブンで均一に焙煎する方法
3.オーブンによって焼き加減は変わる
4.今のオーブンで前の焼き方をすればどうなるか
5.自家焙煎は下手でも美味しい
6.コーヒーの美味しさで最も大切な3つの事
6−1.コーヒー豆本来の美味しさ
6−2.焙煎してからの鮮度
6−3.挽いてからの鮮度
7.まとめ
8.動画で説明
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オーブン焙煎に必要なもの
オーブン焙煎に必要なものはオーブンとコーヒーの生豆です。
我が家で使ってるオーブンはこれです。
シャープのオーブンレンジです。
確か3万円未満で買ったと思いますが、値段は忘れました。
オーブンとしては、決して高性能ではありません。
しかし、こんなのでも大丈夫です。
コーヒーの生豆はこれです。
ジュピターという輸入食品店で売っているキリマンジャロです。
他に生豆はコーヒー豆屋さんで買うこともできます。
また、ネット通販でも買うことが出来ます。
オーブンで均一に焙煎する方法
100gの生豆を焙煎します。
我が家のオーブンでは100g程度の量がちょうど均等に焙煎できる量になります。
オーブンのサイズが大きければ、もっとたくさんの豆を焙煎できます。
オーブン天板に生豆が重ならないように広げます。
天板の端の方は火の通りが弱いので、なるべく中心部分に集めます。
オーブンのサイズが大きければ、100gを超えても天板の中心部分に生豆が重ならないように広げられるなら均等に焙煎できます。
オーブンの性能が良ければ、天板の中心部分に豆を集めなくても、天板全体に広げても均等に焼けます。
オーブンは余熱なしで、そのまま生豆を入れ、200℃に設定してスタートします。
オーブンは余熱を開始します。
オーブンは200℃を目指して加熱中です。
コーヒー豆もジワジワと焼かれています。
このまま10分焼きます。
このオーブンは、余熱が終わらないとオーブンのタイマーを設定出来ないので、スマホのタイマーで10分計ってます。
焼き始めてから8分くらい経ったところでコーヒー豆がパチパチとハゼが始まりました。
ハゼは順調に焼けている証拠です。
10分経ったら一旦取り出して、豆を別の容器(ボウル)に入れて、もう一度天板に広げてオーブンに入れます。
画像がわかりにくいですが、要するに、天板のコーヒー豆を一度かき混ぜるという事です。
この工程は、のんびり行うと温度が下がるので、なるべく早く行いましょう。
200℃に設定して、さらに5分程度焼きます。
今回は5分焼きますが、浅煎りの場合は焼き時間を短くし、深煎りの場合は焼き時間を長くしてください。
使ってるオーブンによって時間も変わってきます。
オーブンが高性能だからと言って時間が短くなるわけではありません。
その逆も然りです。
焼き色を見て判断しなければいけません。
しかし、オーブンに入れた状態で窓から中を除いても焼き色の判断が難しいです。
正確な色は一度取り出して見てみないと分かりません。
しかし取り出すと、温度が下がるので、なるべく取り出さないでおきたいです。
ここはオーブン焙煎の難しいところです。
気温によっても焼き時間は変わってくるので、きっちり何分焼くと決めても毎回焼き加減が微妙に変わると思います。
オーブン焙煎は、ココだという焼き加減でピタリと止めるのが難しいという欠点があります。
自分で飲んで楽しむだけなので、そこまで厳密に焼き加減を追求する必要もないと思います。
そこまで追求する方は、焙煎専用の道具などを使うといいですよ。
5分焼いて取り出しました。
これでOKです。
すぐにバットに広げて冷まします。
そして、チャフと呼ばれるコーヒー豆の薄皮が剥がれてゴミとなるのですが、チャフはこの段階で吹き飛ばして取り除いておきます。
チャフは軽いので、フーッと息を吹きかけると飛んでいきます。
このように焼けました。
まあ均等に焼けたと言えます。
厳しい事を言う余地はありますが、自家焙煎ならそんなに厳しい事言わなくてもいいでしょう。
厳しい事を言いたい人は、焙煎専用の道具を使うと良いですよ。
ペーパードリップで淹れました。
ちゃんとキリマンジャロの個性が出てます。
甘味と、少し酸味があります。
酸味を味わうためにはもう少し焙煎を浅くしなければいけませんが、甘味はしっかり感じられます。
コーヒーの酸味は深く焙煎すれば弱まります。
私はコーヒーの酸味があまり好きではないので、ちょっと深めに焙煎するのが好みなのです。
焼き加減は、焙煎時間で調節してください。
好みの焼き加減がわからない方は、とりあえず売ってるコーヒー豆と同じ焼き色を目指すと良いです。
オーブンによって焼き加減は変わる
7年前の記事ですが、コーヒーのオーブン焙煎について書いた記事があります。
この記事では、余熱なしで250℃に設定して、途中で豆をかき混ぜる事なく22分焼いて、それで均等に焼けています。
今回の焼き方
工程1 → 余熱なしで200℃に設定して10分焼く
工程2 → 豆をかき混ぜる
工程3 → 200℃でさらに5分焼く
→完成!
過去記事の焼き方
工程1 → 余熱なしで250℃に設定して22分焼く
→完成!
このように過去記事の焼き方は1工程だけなので簡単です。
これがその時に焼いた豆です。
厳しい事を言う余地も無いくらい均等に焼けてます。
焼き方は簡単なのに品質の高いものができてます。
この差は何故かと言いますと…
オーブンです。
我が家では1年くらい前にオーブンレンジを買い替えたのですが、画像が以前使ってたものになります。
これは今使ってる物よりも1回り大きいです。
そして、オーブンの性能は今使ってる物よりも良かったです。
ケーキとか焼くと焼け方の違いでオーブン性能の差を感じます。
このようにオーブンによっては途中でコーヒー豆をかき混ぜなくても、オーブンに入れっぱなしで均等に焼く事ができます。
今のオーブンで前の焼き方をすればどうなるか
参考までに、今使ってるオーブンで過去記事の焼き方をすればどうなるかをご覧ください。
余熱なしで250℃に設定して焼きます。
250℃を目指して加熱を続けているところです。
焼き始めて8分くらい経ったところでパチパチとハゼが始まりました。
15分焼きました。
オーブンは余熱が終わらないとタイマーを設定できないので、スマホで時間を計っているのです。
過去記事では22分焼く事になってますが、オーブンの中を覗けば、もう焼けていると言うか、焼き過ぎというくらいになってます。
オーブンを開けるとすごい煙!
ちなみに、オーブンの蓋を開けると同時に、「ピッピ!」とオーブンが250℃に達した通知音が鳴りました。
そして、この焼き加減。
見事に天板の中心部分だけが真っ黒焦げになってます。
このように焼けました。
めちゃくちゃ焼きムラが出ています。
しかし、こんなに焼きムラがあっても淹れてみると美味しいです。
まるで、深煎りの豆と浅煎りの豆をブレンドしたかのような味の広がりがあります。
味に優劣を付けられません。
どちらも美味しいです。
ただし、キリマンジャロとしての個性は感じられません。
何かよくわからないけど美味しいブレンドコーヒーという味になってます。
自家焙煎は下手でも美味しい
自家焙煎は、焼き方の上手い下手なんて気にする事ありません。
下手でも美味しいです。
均等に焼けた豆はキリマンジャロの個性が出て美味しかったです。
焼きムラがあった豆ではブレンドコーヒーのような美味しさがありました。
どちらも美味しいのです。
これは自分で作ったら何でも美味しく感じるとかそういう意味ではありません。
ちゃんと根拠があります。
以下に、何故下手でも美味しいかという3つの理由を説明します。
コーヒーの美味しさで最も大切な3つの事
コーヒーの美味しさで最も大切な3つの事1.コーヒー豆本来の美味しさ
コーヒーの味で最も重要なのは、豆本来の持ってる味です。
美味しい豆ならどのように焼いても美味しいです。
逆に美味しくない豆なら、どんなに上手に焼いても美味しくないです。
今回使ったジュピターの生豆は、そこそこ美味しいです。
ジュピターでハズレの生豆に出会ったことはありません。
また、コーヒー豆屋さんの実店舗で売ってる生豆も品質が良い(美味しい)場合が多いです。
ネット通販ではいろんな豆が手に入りますが、品質(美味しさ)はバラバラです。
価格の高い物は美味しい可能性が高いですが、高ければ必ず美味しいとは限らないのが難しいところです。
とにかく美味しい豆を使えば良いのです。
コーヒーの美味しさで最も大切な3つの事2.焙煎してからの鮮度
焙煎してからの鮮度も大切です。
自分で焙煎したら焙煎したての新鮮な豆でコーヒーを淹れられます。
焙煎してからの鮮度では、有名店や高級店で売ってるものに負けることはありません。
どんなに美味しいお店でも古い豆から順に売っていきますから。
プロの中には焙煎してから1日置いた方が美味しくなると言う人も居ます。
極端な例を挙げると、焙煎してから数週間寝かせてお店で出すという所もあります。
何が美味しいと感じるかは人それぞれなので、一概には言えませんが、私は焙煎してすぐが最も美味しいと思っています。
コーヒーの美味しさで最も大切な3つの事3.挽いてからの鮮度
挽いてからの鮮度も大切です。
自家焙煎なら、飲む時に挽いてから淹れますよね。
まさか淹れる前日に挽いて1日置いてから淹れるなんて事はありませんよね。
コーヒー豆を粉にするとたちまちに風味が抜けますから、飲む直前に粉にして入れたら美味しいです。
だからコンビニのコーヒーは美味しいのです。
コーヒー店では、忙しい時間帯は、何杯分かをまとめて挽いてしまう場合もあります。
自分で淹れるなら、そういった店よりも挽いてからの鮮度では上回ります。
まとめ
- オーブン焙煎に必要なものはオーブンとコーヒーの生豆
- オーブン天板に生豆が重ならないようになるべく中心部分に広げる。
- 余熱なしで200℃に設定して10分焼く→豆をかき混ぜる→200℃でさらに5分焼く→完成。
- 余熱なしで250℃に設定して22分焼く→完成という焼き方もある。
- 焼き時間は気温やオーブンによって変わる。
- 均等に焼けると豆の個性が出て美味しい。
- 焼きムラが出るとブレンドしたみたいな広がりがあり美味しい。
- 自分で焼くととにかく美味しい。
- コーヒーの美味しさで最も大切な3つはコーヒー豆本来の美味しさ・焙煎してからの鮮度・挽いてからの鮮度。
焙煎の上手下手なんて味にあまり影響を与えません。
下手に焙煎しても。焙煎したての豆を挽いてすぐに淹れて飲んだら美味しいです。
だから、コーヒー好きの人は、ドンドン自家焙煎に挑戦してみると良いですよ。
何度かやってるとお使いのオーブンのクセも分かってくるでしょう。
多少失敗しても、美味しく飲めますから、失敗を恐れずにチャレンジしてみてください。
動画で説明
動画では私がオーブン焙煎を実践し、コーヒーについて熱く語っています。
コーヒーの事を語り出すと本当に熱くなっています。
動画でしか伝わらない部分もあるので併せてご覧ください。
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