これ何だか知っていますか?
近所のスーパーで「沖縄県産モーウィ」と表示されて、108円(消費税8%込)で売っていました。
こんな食材、初めての出会いだったので「何じゃこりゃ~?」と思いましたが、108円だからとりあえず買ってみました。
重さは1kgくらいです。
「モーウィ」で検索して調べてみると、これは、瓜の仲間でクセが無く、皮と種を取り除けば、生食でも良し、煮ても良し、炒めても良しとの事。
要するに、好きなように調理して食べたらいいって事です。
断面はこんな感じです。
とりあえず千切りにして生で食べてみる
味は、キュウリに似ていますが、キュウリと言うよりも、厳密に言うとスイカの皮の瑞々しさと香りがします。
そして、大根のようなシャキシャキ感があります。
はっきり言って美味しいです。
次は煮物
モーウィと自家製ベーコンの煮物。
煮ても美味しいとの事で、「キュウリだったら絶対に煮ないけど、これキュウリに似ているのに、果たして、煮て美味しいのかな?」と半信半疑で煮てみました。
果たして、これが美味しいのです。
煮た感じは、冬瓜と大根の中間くらいの食感です。
ぬか漬けにしてみる
モーウィのぬか漬け。
もちろん美味しいです。
キュウリのぬか漬けに似ていますが、キュウリよりも少し柔らかいです。
酢の物
モーウィの酢の物。
これまた美味しいです。
シャキシャキして、他の食材と調和しています。
次は炒め物
モーウィと豚ばら肉の炒め物。
やはり炒めても美味しいです。
食感は、火を通したリンゴのようで、豚の味がしみ込んで美味しくなっているだけでなく、さっぱり感も与えてくれます。
味噌汁
モーウィの味噌汁。
これも美味しい。
本当にどんな調理方でも美味しいですね~。
このあらゆる料理に合う万能性は、大根に匹敵するのではないでしょうか。
大根に匹敵する万能性、という事は、大根の料理法を参考にすれば新たなるモーウィ料理を発見できるはず…
モーウィをすりおろします。
モーウィおろし。
大根おろしを甘くしたような味で、スイカの皮の香りがします。
これは使えるぞ。
じゃこモーウィおろし。
普通に美味しいです。
こういうのも普通に有りだと思います。
きっと、モーウィおろしは、焼き魚に合わせても、さっぱりして美味しいのでしょう。
モーウィおろしの副産物
こちらは、モーウィおろしの副産物である、モーウィの汁。
ほんのり甘くスイカの皮の香り。
決して嫌な味ではないです。
いや、むしろ美味しいかも。
全部飲んでしまいました。(笑)
マズくないという事です。
切り干し大根みたいに干してから煮物にする
今度は、切って干します。
乾いたら、ペラペラになりました。
ほとんどが水分だったみたいです。
これを、切干モーウィと呼びます。
切干モーウィの煮物。
味は、干ぴょうに似て、普通に美味しいです。
柔らかい干ぴょうという感じです。
現時点での総括
本当にモーウィは、あらゆる調理法で美味しさを発揮してくれました。
色々作ってみた結果、私のお勧めの調理法は、煮物・汁物です。
あと、和え物も美味しいですね~。
それと、サラダにしても美味しかった。
いやいや、漬物にしても美味しかった。
そうそう、炒め物もおいしいです。
あ、すりおろしても美味しかったなぁ~。
結局、何しても美味しいのです。
という訳で、モーウィは、どんな調理法でも美味しくいただける。
…と、思ってました。
けど、まだ、試し忘れてた調理法がありました。
それはスイーツです。
モーウィのスイーツなんて、また難しそうな課題に挑戦ですね~。
そういった難しい課題の方が、やる気が出たりするのですが…
考えてみれば、スイカやメロンと同じウリ科なんだから、スイーツでいけるんじゃないですか。
またウリ科の野菜であるカボチャなんて、スイーツでも大活躍してるじゃないですか。
と言うわけでまあ、何とかなるでしょう。
とりあえずやってみましょう。
モーウィのスイーツ
モーウィをリンゴジュースと砂糖で煮込みます。
モーウィ自体は、ほとんど無味で、煮ると味がよく浸み込みます。
ですから、リンゴの味が浸み込んで、まるでリンゴのようになるのでは?
煮詰まりました。
ほら、リンゴみたいに見えるでしょ。
煮汁とリンゴジュースを混ぜて、ゼリーにしてみました。
中には、もちろん煮詰めたモーウィ果肉が入っています。
モーウィとリンゴジュースのゼリー。
ゼリー自体は、リンゴジュースが主体なので、少し瓜の香りがするリンゴゼリーといった感じで、美味しいです。
その中に、入っている果肉が、リンゴのような?
いや、パイナップルのような?
いや、洋ナシのような?
やっぱりモーウィかな。
7歳の息子は、普通に残さず食べました。
5歳の娘は、途中まで調子よく食べてましたが、だんだんペースダウンして、最後に1切れだけモーウィ果肉を残しました。
マズくはないと思うのですが、もう一度食べたいかと問われると、返答に困るかも…。
それって美味しくないって事ですね。(笑)
さて、ゼリーは、もう一歩という出来でした。
けど、リンゴジュースで煮るというのは、良い線だと思いますので、この線でもう少し攻めてみようと思います。
もっと美味しいモーウィのスイーツに挑戦
今度は、リンゴジュースに、砂糖・バター・シナモンを加えて煮込みます。
途中から、味に幅を出すために、レーズンを加え、さらに煮込みました。
すごく美味しそうな匂いです。
パン生地を四角く伸ばして、煮詰めたモーウィ&レーズンを広げ、生地を丸め、6等分に切りました。
丸い型に敷き詰めて焼きます。
200℃のオーブンで30分焼きました。
アイシングをかけて完成!
モーウィのロールパン。
これは美味しい!!
モーウィの味は、何処へやら…
まさにリンゴのロールパンの味です。
よ~く味わってみると、微かに瓜の香りがしますが、やはりリンゴのロールパンです。
これって、食品偽装じゃないですか?
いやいや、ちゃんとモーウィを使用してると言ってるのだから問題ないですよ。
けど、見事にリンゴに偽装されてます。
いや、だから偽装じゃないっちゅうの!
家族皆にも好評で、ペロッと食べてしまいました。
もう一度食べたいかと問われると、迷わず「食べたい。」と答えますよ。
しかし、出来ればリンゴで作ったものを食べたいですね。
やっぱモーウィの味を活かさねば
モーウィのロールパンは、美味しかったのですが、主役であるモーウィの味を消して、リンゴのような味付けをして美味しくなってるのですから、これは、進むべき道を間違ってるのではないでしょうか。
最後に、道を修正して、モーウィの味を活かしたスイーツに挑戦です。
モーウィの味と言ってもほとんど無味なので、香りを活かして作ろうと思います。
柔らかくしたバターを練り、卵黄・砂糖を加えて練ります。
次に、メレンゲを作り、薄力粉とメレンゲを3回に分けて加え、混ぜます。
ここまでは、基本のバターケーキの作り方と同じです。
道を間違わないように、基本に忠実にいきます。
基本のバターケーキ生地に、モーウィのすりおろしを入れます。
香りを増幅する為に、メロンシロップを加えます。
あれ!?
生地が分離してしまった!!
きっとモーウィの水分が多すぎたのでしょう。
あちゃ~。
え~いっ!!
分離したまま焼いてしまえ~!!
180℃のオーブンで30分焼きました。
モーウィのカップケーキです。
さて、お味は?
ケーキの焼き具合としては、生地が重たくベタっとしていて、失敗ですが、食べた感じは蒸しパンケーキみたいで、味は、う~ん、まあそれなりに美味しいかな。
そして、メロンシロップのわざとらしい香りだけでなく、モーウィのすりおろしが入っているので、本物のメロンのような香りになりました。
見事にメロンケーキになっています。
家族も喜んで食べてくれました。
え!?メロンケーキ…?
あれ?
モーウィじゃなかったっけ?
あ…
また、何処かで道を間違ったみたいです。
けど、見事にメロンケーキに偽装されています。
いや、だから偽装じゃないっちゅうの!
モーウィは、スイーツにも使えますが、道を間違えないように注意しましょう。