その他の漬物・発酵

紅生姜の作り方(梅酢がなくても遜色のない代用品で作る方法もご紹介します)

紅生姜

梅干しを手作りしているご家庭なら、梅酢が発生するので、紅生姜を作って梅酢を消費するというスタイルがおすすめです。
梅酢が無くても、簡単に代用品で全く遜色のない味の紅生姜を作る事が出来ます。

【目次】
1.紅生姜の作り方の流れ
2.紅生姜の材料
2ー1.材料の説明(新生姜)
2ー2.材料の説明(梅酢)
2ー3.梅酢の代用品の作り方
3.新生姜を切る
4.塩もみする
5.水分を切る
6.梅酢に漬ける
7.紅生姜の完成
8.紅生姜の味
9.まとめ
10.動画で説明

紅生姜の作り方の流れ

新生姜を切る ←5分
塩もみする ←10分
新生姜の水分を切る ←5分
梅酢に漬ける ←1時間以上(できれば1日)
完成!

このような流れになります。
最短で1時間半もあれば食べる事が出来ます。

今回は新生姜を切って漬ける方法をご紹介しますが、切らずに塊のまま漬けるという方法もあります。
我が家では、どうせ食べる時に刻むのと、刻んだ方が漬けやすいので刻む方法を採ってます。
また、今回は千切りにして漬けますが、スライスにして漬ける方法もあります。
また、塩もみして新生姜の水分を抜きますが、干して水分を抜くという方法もあります。
要するに、作る人によって様々な方法があるのです。
今回は、我が家での方法をご紹介するという訳です。

紅生姜の材料

紅生姜の材料(今回作った量)
新生姜 500g
塩 10〜15g(生姜の重さに対して2〜3%の重さ)
梅酢 100〜200ml

材料の説明(新生姜)


新生姜は5月頃から10月頃まで売られています。

初夏に出回るものはハウス栽培のもので、秋以降に出回るものは露地栽培のようです。
我が家ではいつも6月に手頃な価格になった新生姜を買って作っています。

新生姜は柔らかく辛味が少なく水分が多いです。
紅生姜以外にも甘酢漬け(ガリ)を作るのにも新生姜を使います。

材料の説明(梅酢)


これが赤梅酢です。
梅干しを作ったら必ず発生する液体です。
梅を塩漬けした時に出る水分に赤紫蘇の色が付いた液体です。

酸っぱくて塩辛く赤紫蘇の香りがします。
梅干しの液体版という味です。


これは白梅酢です。

梅を塩漬けした時に出る水分で、赤紫蘇の色が付いてないものです。
梅の色だけです。
白くないですが、赤梅酢に対して白梅酢と呼ばれています。

酸っぱく塩辛く、赤紫蘇の香りはありません。

梅酢の代用品の作り方

赤梅酢も白梅酢も既製品を買って使う事もできます。
しかし、どうせなら手作りしたいではありませんか。

梅の酸味はクエン酸由来なので、クエン酸を使えば本物の梅酢と全く遜色の無い梅酢の代用品を作る事ができます。


【梅酢の代用品の材料】
水 100ml
塩 小さじ2
クエン酸 小さじ1/2


全ての材料を混ぜて溶かせば出来上がりです。


澄み切った透明の液体ができました。
これを仮に透明梅酢と呼ぶ事にします。

食紅を使えば、赤梅酢っぽい色を出す事はできますがあまりお勧めしません。
この透明梅酢で漬けても不思議ですが綺麗なピンク色に染まりますよ。

新生姜を切る


新生姜を千切りにします。

塩もみする


ボウルに千切りにした新生姜と塩を入れ


混ぜます。


混ざったら5分くらい置いておきます。


5分経てば少ししんなりしてるはずです。
また混ぜます。


また5分くらい置いておきます。

水分を切る


ギュッと水分を絞ります。
可能な限り水分を絞りましょう。


絞りました。

梅酢に漬ける


何か適当な容器に入れて梅酢をヒタヒタになるまで注ぎます。


箸で新生姜を押さえて沈めます。

冷蔵庫に入れて置いておきます。
最短で1時間くらい、できれは1日置いておきます。


こちらは透明梅酢です。
透明梅酢に新生姜を漬けます。


このまま冷蔵庫に入れ最短で1時間、できれば1日置いておきます。

紅生姜の完成

1日経ちました。


赤梅酢で漬けた紅生姜は綺麗に染まりました。


こちらは透明梅酢で漬けたものです。
綺麗なピンク色に染まりました。


着色料を使っていないのに、これだけ綺麗な色が出るのです。
美味しそうな色ではありませんか。

紅生姜の味


赤梅酢で漬けた紅生姜です。

美味しいです。

生姜の香りとピリピリ感が強く、とても満足のいく味です。


透明梅酢で漬けた紅生姜です。
紅生姜と言うかピンク生姜と言った方がいいかもしれません。

味は、全く遜色ありません。
まるっきり紅生姜の味がします。

これを食べて気付いたのですが、赤梅酢で漬けた紅生姜は少し赤紫蘇の香りが感じられます。
そして、このピンク生姜には赤紫蘇の香りはありません。
紅生姜を食べる時に赤紫蘇の香りなんて意識した事ありませんでしたが、このピンク生姜を食べてみた事で赤紫蘇の香りの有無に気付きました。

紅生姜とピンク生姜にはそういう違いはありますが、味の違いといったらその程度です。

赤紫蘇の香りが紅生姜の味を決定付ける訳ではなく、ただのオプションのようなものなので、赤紫蘇の香りが無くても、味に不足を感じません。

そして、梅酢は梅の水分ですから梅の香りはしないのか?と思いませんか?
はっきり言って梅の香りはしません。
出来立ての梅酢なら梅の香りが残ってますが、紅生姜に使うような梅酢は、たいてい1年以上経ったものを使います。
1年経った梅干に梅の香りが残ってないように、1年経った梅酢にも梅の香りは残ってません。

だから、紅生姜に梅の香りがしなくて当然です。

と言うわけで、クエン酸で作った透明梅酢は全く遜色ないです。

ちなみに、クエン酸でなくお酢で透明梅酢を作ると酸味の質が違いますから、遜色あります。
家に梅酢も無くクエン酸も無いって方は、せめてクエン酸は入手して作ってください。

以下外部サイトですが、お酢で梅酢の代用品として作るレシピを紹介してます。
私の書いた記事です。
この記事を書いたのは2021年ですが、当時はクエン酸で作るレシピがまだ開発されてなかったので、お酢で作るレシピを紹介しています。

そして、今年(2024年)この記事にてレシピがアップグレードされて、クエン酸で梅酢の代用品を作るレシピとなりました。


ちなみに、これはスーパーで買ってきた紅生姜です。
これを食べてみると、美味しいですが、生姜の風味とピリピリ感が弱いです。
手作りのような生姜のパワーがありません。
手作りには生姜のパワーが感じられます。

当然ですが、赤紫蘇の風味はありません。

原材料を確認してませんが、梅酢ではない調味液に漬けて着色料で色付けしてるのでしょう。

ピンク生姜・紅生姜・スーパーで買ってきた紅生姜を並べてみました。
このような色の違いがあります。

まとめ

  • 紅生姜は最短1時間半で出来る。
  • 紅生姜には新生姜を使う。
  • クエン酸で梅酢の代用品を作る事ができる。
  • 手作りの紅生姜には生姜のパワーが感じられる。
  • ピンク生姜もまったく遜色ない。
  • スーパーで買ってきた紅生姜は生姜のパワーが弱い。

動画で説明

動画では私が出演して実演しています。
動画でしか表現できない事もあるので併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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