友人から北海道のお土産にハッカ油をいただきました。
ハッカを、知らない人は居ませんよね。
説明は必要ないかもしれませんが、ハッカとは、スーッと爽やかな香りの植物です。
あの爽やかな植物を私はミントと呼んでますが、和名ではハッカソウと言います。
このハッカ油は、ハッカのスーッと爽やかな成分をメントールというのですが、そのメントールを集めた油です。
蓋を開けて香りを嗅げば、期待通りの爽やかな香りがスーッと鼻を突き抜けます。
どうでもいいですが、この文章を書きながら、私は英語を話せないくせに、日本語のハッカではなく、英語のミントという言葉の方が使い慣れている事に気が付きました。
以後ミントと表現します。
オススメは入浴剤として使う
このハッカ油を、お風呂に数滴垂らせば、夏のクソ暑い時期の入浴も爽やかになります。
お湯に浸かっている間は、特にミントの冷涼感は感じられませんが、鼻と目にスーッと来て気分が爽やかになります。
そして、風呂上りには全身がスースー冷涼感で満たされます。
さらに風呂上りに当たる扇風機の風が涼しいのなんの。
また、ハッカ油の量によって、スースーの度合いを調節する事が出来ます。
瓶の半分も入れたら、夏でも寒く感じる程だそうです。(私はやってません。)
このハッカ油は口に入れても大丈夫
ミントの葉から抽出された成分なので口に入れても大丈夫です。
手っ取り早い方法としては、紅茶に1プッシュスプレーすればミントティーになります。
また、サイダーなどにも1プッシュスプレーすればミントサイダーになります。
これらの方法はあまりにお手軽すぎて、骨太路線が大好きな私のネタとしては貧弱です。
私は、もう少し手の込んだ方法で、これを使ってミント飴を作ってみる事にします。
以前、鴨川で摘んできたミントの葉を使ってミント飴を作ろうと挑戦した事がありました。
その時は、ミントの成分が熱で飛んでしまい、全くミントの香りが無い、ただの飴が出来上がりました。
そのときの記事 鴨川のミントでのど飴を作る
この教訓を活かして、ミントの成分には熱を加えないように工夫して、飴を作らなければいけません。
飴を作る際、ミント成分に熱を加えないように作るにはどうするか、まず飴を作る手順から考えてみましょう。
◆飴の作り方手順
1.砂糖と水あめを煮詰める
2.煮詰めたものを冷ます
3.冷ましたものを練る
4.整形する
ハッカ油を加えるのは、「3.冷ましたものを練る」の前が良さそうです。
冷ました飴にハッカ油をスプレーして練りこんだらミントの香りが練りこまれるので、きっと成功するでしょう。
それでは作ってみます。
レモンミント飴を作る
砂糖 70g
水あめ 30g
レモン汁 20g
水 20g
ハッカ油 10プッシュくらい
下準備
まずは、キッチンバットにサラダ油を塗っておきます。
ここに煮詰めた飴を流し込み、冷ました後に、飴を剥がれやすくするためです。
飴を煮詰める
ハッカ油以外の材料を鍋に入れて、弱火で煮込みます。
沸騰してきました。
焦がさないように、鍋を動かしながら、これを140℃くらいになるまで煮詰めます。
少し色付いてきたかな?
温度は何度くらいかな?
我が家には100℃以上を計れる温度計が無いので、飴の状態を見て温度を判断します。
これには経験が必要なんですが、私にはまだまだ経験値が足りません。
ちなみに、140℃よりも温度が低いと、軟らかい飴になり固まりません。
140℃を超えて、160℃になるとべっこう飴になってしまいます。
べっこう飴は、冷めたらカチカチに固くなって練れないので、ミント成分を練りこむ事が出来ません。
だから、ちょうど140℃くらいまで加熱してから冷ますのが理想なのです。
このくらいかな?
これで火から外して冷まします。
冷ます
キッチンバットに流します。
キッチンバットが無ければアルミホイルでも代用できますよ。
冷めたらハッカ油を10回くらいプッシュして練る予定だったのですが…
冷めても軟らかいままでした。
どうやら、煮詰める温度が低かった模様。
再度煮詰めました。
再度煮詰める際の画像はありません。
撮影している一瞬の隙に、飴を焦がしたり、温度が上がったりする恐れがあるから、撮影せずに煮詰める事に集中しました。
ところが…
撮影しなかったのに、一瞬油断した隙に、ちょっと焦がしてしまった。
まだまだ経験値が足りないようです。
また、粘りがあるために、鍋やバットにくっ付いて、鍋に移したりバットに移したりするたびに、量が減ります。
最初の半分くらいまで減ってしまいましたが、まあ、これでも何とかなるでしょう。
これが冷めたらハッカ油を10回くらいプッシュして練ります。
練る
飴を丸めて、両手でつかんで…
これは、7歳の娘がやっています。
引っ張ります。
ビヨーンと伸びます。
折りたたんで、また引っ張ります。
これを繰り返します。
こうすると飴が空気を含んで黄金色になります。
そして、飴の中にハッカ油が練りこまれました。
私もこの作業をやりましたが、手がスースーして、気持ち良い感覚を通り越して、ちょっと痛いくらいでした。
作業後に水で手を洗ったら、ものすごく冷たく感じました。
娘は平気だったみたいです。
整形する
適当な大きさに丸めます。
包み紙を作る
クッキングシートを適当な大きさに切ります。
可愛い絵を描きます。
これは娘が書いたもの。
私も書きました。
何と言ったらいいのでしょうか、意味の分からない絵ですね。
別に絵は描かなくてもいいですが、書いたほうが楽しいでしょ。
飴を包んだら完成
レモンミント飴
カラフルな包み紙のおかげで、可愛く出来ました。
では、いただいてみましょう。
お味は?
パクッ
ん…
んん…
んんん…
これがめちゃくちゃ爽快!
鼻を突き抜けて喉を突き抜けて、目、耳、それどころか、後頭部までスーッとします。
暑い夏でも首から上は涼しくなりますよ。
味は、ちょっと焦がしたから若干カラメル香がありますが、レモンの酸味とミントのスースー感で、とにかく爽快です。
暑さを吹き飛ばす飴でした。