グルテンフリー米粉タルトの作り方
小麦アレルギーの人も安心して食べられるグルテンフリーの米粉タルトの作り方をご紹介します。
米粉の生地は割れやすく、生地を整形するときに割れて上手くいきませんが、そこを上手やる方法があるのです。
今回は、その方法で米粉のタルト生地を作って、簡単なクリームチーズのフィリングとイチゴを飾ろうと思います。
【目次】
1.米粉のタルト生地の材料
2.タルト生地をこねる
3.生地を伸ばしてタルト型にはめる
4.170℃で25分焼く
5.フィリングを作る
6.タルト型にフィリングを流し込む
7.イチゴを飾る
8.ナパージュ(艶出し)を塗る
9.米粉でタルトを作るもう1つの方法
10.まとめ
11.動画で説明
米粉のタルト生地の材料
【米粉のタルト生地の材料】(直径22cmのタルト型1台分)
バター 100g
米粉 200g
砂糖 20g
卵 1個
タルト生地をこねる
ボウルに冷たいままのバターを入れます。
バターは冷たいままでいいですよ。
米粉・砂糖を入れ、バターを握りつぶすように混ぜます。
だんだんバターが細かくなってきます。
バターに米粉がまとわりつくので、手がベタベタする事はありません。
バターの塊がなくなるまでやります。
バターを含んだサラサラの粉になればOKです。
ちなみに、これはフードプロセッサーでもできますよ。
次に卵を入れます。
卵を入れたらこねます。
生地がまとまって、ムラがなくなれば、適当に丸めて生地の完成です。
小麦粉の場合は、生地を丸めた後に冷蔵庫でしばらく寝かせる必要がありますが、米粉の場合はすぐに次の工程に移れます。
米粉は寝かし不要です。
ちなみに、この状態で冷凍保存が可能です。
冷凍した生地は自然解凍すれば使えます。
大量に作って冷凍保存しておくのも良いですね。
生地を伸ばしてタルト型にはめる
平らな台にラップを敷きます。
ラップの幅が30cmですが、50cmくらいの幅が欲しいので
2回ラップを敷いて幅が広くなるようにします。
真ん中に生地を置いて、ちょっと手で押さえて広げます。
そして上からラップを被せます。
かぶせるラップも2回に分けて幅が広くなるようにします。
めん棒で伸ばします。
米粉の生地は、伸ばすと割れます。
小麦粉の生地の場合は割れることはありませんが、米粉だと割れるのです。
まあ、気にせずに伸ばしていきます。
タルト型と大きさを比べてみます。
これで、十分な大きさに広がった事が分かりました。
上側のラップを剥がします。
これをひっくり返してタルト型にはめます。
下側にラップが付いたまま、ラップごと台から剥がします。
生地がちょっと割れたけど、気にせずにこのままタルト型にひっくり返します。
片面にラップが付いてるおかげで、割れるのが最小限に食い止められました。
このまま隙間が無いように押さえてからラップをはがします。
型からはみ出した生地をちぎって、足りないところに足したりして、修正します。
はみ出して余った生地は、あとでクッキーとして焼いて食べたらいいですよ。
ここからは、粘土遊びと同じです。
薄い部分とか割れて隙間ができた部分に余った生地を足して、押さえ付けるとくっ付きます。
どんどん足りないところに足して押さえて修正します。
修正ができたらフォークで適当に穴を開けます。
型にはまりました。
小麦粉で作った物のように、完璧な美しさはありませんけど、米粉ならこれで十分です。
170℃で25分焼く
焼けました。
焼き時間は、お使いのオーブンに合わせて調節してください。
内側に少し凸凹がありますけど、どうせフィリングを流し込むんですから、そんなの関係ありません。
フィリングを作る
【クリームチーズのフィリングの材料】
クリームチーズ 200g
生クリーム47% 200ml
砂糖 70g
レモン汁 1個分
レモンは搾っておきます。
室温で柔らかくしたクリームチーズを練ります。
砂糖・レモン汁を入れてその都度混ぜます。
生クリームを2回に分けて加え、混ぜます。
生クリームは47%を使ってください。
35%の生クリームだと、フィリングが柔らかく固まりません。
35%を使う場合はゼラチンで固めなければいけません。
47%を使うとゼラチンで固めなくても大丈夫です。
これでフィリングの完成です。
タルト型にフィリングを流し込む
タルト型に流し込みます。
表面をならしていきます。
端っこの方とかにも、ちゃんとフィリングが行き渡るようにします。
この上にフルーツを乗せるつもりですから。
表面は、この程度でいですよ。
イチゴを飾る
イチゴを洗ってヘタを取り、水分を拭き取っておきます。
ケーキに乗せるイチゴは「さがほのか」を買ってきました。
このイチゴを選んだ理由は、これが1番安かったからです。
ケーキにするなら、普通のイチゴで良いですよ。
お店に売っている1番安いイチゴがいいです。
安いと言っても傷んで安いものはダメですよ。
あまおうとか高級ブランドのイチゴは、単独で食べたら美味しいですけど、ケーキにした時は味が活かされません。
ケーキにするなら、「さがほのか」や「さちのか」など普通のいちごが甘味と酸味のバランスがとれて美味しいですよ。
イチゴを並べてきます。
イチゴを並べました。
これで完成と言いたい所ですが、ここからもう一手間かけて、イチゴにナパージュと呼ばれる艶出しを塗ると、一気にプロっぽい仕上がりになります。
ナパージュ(艶出し)を塗る
ナパージュ(艶出し)は、そこら辺のスーパーに売ってるアンズジャムを使ったらいいです。
【ナパージュの材料】
アンズジャム 大さじ2
水 大さじ1
アンズジャムの果肉以外の部分を取り出して耐熱容器に入れます。
この時少しくらい果肉が入っても大丈夫です。
水を入れ、電子レンジでちょっと温めるとサラサラの液体になります。
サラサラになってから果肉を取り除いておきます。
刷毛でイチゴ全体に満遍なく塗っていきます。
そして、塗り終わったらすぐに冷蔵庫で冷やします。
これがアンズジャムを塗った後です。
プロっぽくなったでしょ。
グルテンフリーのイチゴタルト。
いただきます。
このタルト生地は、何も考えずに食べると、米粉で作ったのか分かりません。
米粉で作ったと知って食べてるから、タルトがホロリと崩れて、それで米粉であることを実感できます。
小麦粉で作ったものは、こんなにホロリと崩れないですよ。
米粉と小麦粉の違いはそんな程度で、味はあまり変わりません。
小麦粉を一切使ってないので、正真正銘のグルテンフリーですから、小麦アレルギーの方でも安心して食べることが出来ますよ。
米粉でタルトを作るもう1つの方法
今回は、タルト生地をラップで挟んでめん棒で伸ばす方法をご紹介しました。
他にも米粉のタルトを伸ばす方法があります。
それは、粘土みたいに指で押さえながら伸ばしていく方法です。
その方法は、こちらの記事に書いてあります。
まとめ
- 米粉のタルト生地は割れやすいのでラップで挟んで伸ばす。
- タルト型にはめる時は片側にラップが付いた状態で行う。
- 割れた所や足りない所に余った生地をくっ付けて修正する。
- フィリングの生クリームは47%を使う
- イチゴは安いもので良い。
- アンズジャムが艶出しとして使える。
- 艶出しを塗るだけでプロっぽい仕上がりになる。
動画で説明
動画では、私が米粉タルト作りを実演しています。
動画でしか伝わらない事もあるので、特に技術的な部分は動画が分かりやすいです。
併せてご覧ください。