コオロギ料理3品の作り方と味とコオロギ食の是非について
コオロギパウダーを使って3品の料理を作ってみました。
その味をお伝えしたいと思います。
コオロギパウダーのレビューです。
最後に私がコオロギ食についてどのように考えてるかを述べています。
【目次】
1.コオロギ料理に挑戦したキッカケ
2.コオロギパウダーとはどんなものか?
3.今回作る料理3品
3ー1.コオロギパン
3ー2.コオロギクッキー
3ー3.コオロギお好み焼き
4.コオロギ料理3品を試食
4ー1.コオロギお好み焼きを試食
4ー2.コオロギパンを試食
4ー3.コオロギクッキーを試食
5.時間が経てば味が変わった
6.コオロギ食について思うこと
6−1.2023年3月3日追記:コオロギ用飼料について気付いた事
7.まとめ
8.動画で説明
コオロギ料理に挑戦したキッカケ
私は昆虫食に対して非常に抵抗があります。
この記事を書いてる今は、コオロギ料理を作って食べた後ですが、今でも抵抗がある事に変わりはありません。
そして、昆虫食を推進する気も無いです。
そんな私ですが、日本サプリメントフーズさんから、メールをいただきました。
メールの内容は、だいたいこんな内容です。
コオロギパウダーを送るからコオロギ料理の動画作ってよ。
断る事もできましたが、何事も1度は体験だと思い、送ってもらうことにしました。
以下が日本サプリメントフーズさんがやってる昆虫食のbugoomというブランドのサイトです。
アフィリエイトじゃないので、安心してクリックしてもらってもいいのですが、虫が苦手な方には刺激が強すぎるので、閲覧注意です。
コオロギパウダーとはどんなものか?
これがコオロギパウダーです。
パッケージを見ると、タイ産のヨーロッパイエコオロギというコオロギを粉末にしたものである事が分かります。
まずは、恐る恐るですが少し味見してみます。
ティースプーンに少しだけすくってダイレクトに口に放り込みます。
きな粉を口に放り込んだかのような、粉が口に広がって唾液を吸い取っていく感覚がありました。
そして、すぐにエビに似た旨味と香りが口に広がりました。
干しエビパウダーに似ています。
ザラザラした感じはありません。
臭みとかも感じなかったです。
今回作る料理3品
いろいろ考えた結果、以下の3品を作る事にしました。
正直言いまして、あまり食べたく無いので、1品だけ作って済ませようかとも思いましたが、最低でも3品くらいは作らないと、コオロギパウダーに対する見方が1面的にになりかねないと思いまして、もう少し多面的に判断するために3品にしたのです。
コオロギパン
コオロギクッキー
コオロギお好み焼き
そして、作るからには全力を尽くし最高に美味しく作ります。
コオロギパン
【コオロギパンの材料】丸パン9個分
強力粉 250g
コオロギパウダー 20g
バター 20g
砂糖 20g
塩 3g
イースト 3g
水 150ml
パン生地はホームベーカリーに捏ねてもらいます。
容器に全ての材料を入れます。
コオロギパウダーは20gです。
コオロギパウダー20gというのは、コオロギおよそ100匹分です。
おえ〜。
ホームベーカリーがパン生地を捏ねて、1次発酵まで完了してくれたので、それをハサミで適当に9当分します。
丸めて天板に乗せます。
2次発酵と焼成はオーブンがやってくれます。
コオロギパンが焼けました。
コオロギパンの味は後述します。
コオロギクッキー
【コオロギクッキーの材料】
バター 100g
砂糖 60g
溶き卵 1/2個分
米粉(薄力粉でも可) 100g
コオロギパウダー 10g
バターを室温で柔らかくして練り、砂糖を入れてよく混ぜ、溶き卵を入れて混ぜます。
米粉・コオロギパウダーを入れて混ぜ、ラップで包んでコロコロ回転させて棒状にして包みます。
この状態で冷凍庫で1時間くらい冷やします。
1時間冷やしました。
カチンコチンになってます。
包丁で1センチ程度の厚さにスライスして天板に並べます。
これを170℃のオーブンで20分焼きます。
バターの良い匂いがします。
コオロギクッキーが焼けました。
コオロギクッキーの味は後述します。
コオロギお好み焼き
【コオロギお好み焼きの材料】(2枚分)
(A)
米粉(薄力粉でも可) 100g
コオロギパウダー 10g
出し汁 100ml
卵 3個
キャベツ 適量
紅生姜 適量
天かす 適量
豚バラ肉スライス 6枚程度
キャベツは適当に刻んでおきます。
(A)を入れて混ぜます。
キャベツと紅生姜を入れて混ぜましたが、キャベツと卵が足りないと思って足して混ぜました。
これでお好み焼きのタネは完成です。
フライパンを熱しラードを溶かし、豚バラ肉を焼き、その上にタネを乗せて広げます。
さらに天かすをばら撒いてから蓋を閉めて蒸し焼きにします。
ある程度火が通ったら、上に豚バラ肉を乗せてから裏返し、蓋をして蒸し焼きにします。
焼けたらソース・マヨネーズ・かつお節・青のりをかけて完成です。
コオロギお好み焼きの完成です。
コオロギ料理3品を試食
それでは、完成したコオロギ料理をいただきます。
コオロギお好み焼きを試食
まずは、コオロギお好み焼きからいただきます。
熱々のお好み焼きをハフハフ言いながらいただきます。
モグモグ…
ん!?
ウマイぞ。
普通の美味しいお好み焼きに旨味が足されたような味です。
コオロギパウダーの配合割合が少なかったのでしょうか。
そこで、カメラマンのbob氏が、粉かつおのようにコオロギパウダーを振りかけたらどうかと提案してくれたので、早速試してみようと思います。
茶漉しを使ってコオロギパウダーを振りかけます。
追いコオロギのお好み焼き、いただきます。
コオロギのパンチと旨味が増しました。
カメラマンのbob氏と中村家の感想は以下の通りです。
- bob氏:コオロギの独特の香りがもっとあればなぁ。
- 高1の息子:旨味はあった。食べた後に少し苦味を感じた。
- 中1の娘:普通のお好み焼きとあまり変わりなかったが、生地が少しボソボソしてた。
- 妻:あまりコオロギを感じなかった。美味しかった。
そんな訳で、お好み焼きは普通に食べる事ができました。
コオロギパンを試食
では、コオロギパンをいただきます。
匂いを嗅ぐと、エビに似たコオロギの香りがします。
食べてみると、何かよくわからないけど香ばしい感じがします。
そして、飲み込んだ後にコオロギの余韻。
そして、しばらく余韻が残ります。
パン自体は、国産小麦のモチモチ食感で美味しいです。
そこにコオロギの香りと旨味が潜んでる感じです。
- bob氏:これが1番コオロギの香りがする。最初に匂いを嗅いだときに「うっ!?」となった。指にも匂いがついた。食べた後に指の匂いを嗅いだら最初に匂いを嗅いで「うっ!?」となった感覚が蘇った。
- 高1の息子:コオロギの香りが強かったが食べたら普通のパンだった。
- 中1の娘:コオロギの主張が全体的に強かった。
- 妻:コオロギの香りはした。全粒粉のパンのような感じだった。
コオロギクッキーを試食
では、コオロギクッキーをいただきます。
これは、とても美味しいバタークッキーの味です。
そして、後味にほんのりコオロギの香りがします。
- bob氏:後味にコオロギっぽさはあるが本当に美味しいバタークッキーの味。
- 高1の息子:普通に美味しかった。
- 中1の娘.:美味しかった。コオロギっぽくなかった。
- 妻:普通に美味しい。もしコオロギが入ってなかったらツマガリのバタークッキーに匹敵する美味しさだった。
時間が経てば味が変わった
残ったコオロギパンとコオロギクッキーを包んでbob家のお土産として持ち帰ってもらいました。
そしてbob氏の奥様とお義母様にも食べてもらいました。
奥様もお義母様も虫が苦手な女子です。
昆虫食には抵抗をお持ちです。
抵抗を持つと言うより、そんなの無理と言った方が正しいです。
しかし、オトコ中村の手作りという事で食べてくれました。
そしたら、とても美味しいと大絶賛でした!
bob氏によると、パンは、時間が経つとコオロギの香りが無くなって、ただ旨味のある美味しいパンに変化したとの事。
クッキーも同様にコオロギの香りが無くなって、旨味のあるバタークッキーに変化したとの事。
私も焼いてから1日経ったバタークッキーを食べましたが、味が落ち着いて、コオロギの香りはせずに、旨味のあるバタークッキーになっていました。
最初に試食した時は、パンもクッキーも焼きたてで、ほんのり温かかったですから、味が落ち着いてなかったのでしょう。
焼きたての味と時間が経ってからの味の違いについて検証しなければいけませんが、もう一度作って食べる気は、とてもじゃないですが、もうコオロギ料理を作る気は起こりませんでした。
また、コオロギクッキーが最も好評だったので、作って人に配ろうかとも考えましたが、配るなら普通のバタークッキーの方が喜んでもらえるし、コオロギ入りなら迷惑かと思ってやめました。
残ったコオロギパウダーは捨てました。
コオロギ食について思うこと
今回使用したコオロギパウダーはbugoomさんの通販サイトでは100g入りで2592円(税込)で売られています。(2023年2月11日時点)
2592円あれば鶏卵だったら最近は値上がりが激しいですが、およそ10パック買えます。
鶏むね肉なら業務スーパーに行けば4kg以上買えます。
豚肉なら国産の切り落とし肉が2kgくらい買えます。
このように栄養価的に競合するであろう肉や卵とはコオロギは価格的に全く競合しません。
伝統的にイナゴは食べてきたけどコオロギを食べてこなかった日本人が、高いお金出してコオロギを食べる意味は分かりません。
食べたら、たちまちのうちに癌が治るとか、生活習慣病が治るとかそんな事がない限り、高いお金を出してコオロギを食べる意味を見出せません。
また、これは不確かな事ですが、コオロギ料理を食べた後に、舌の奥に少しピリピリとしたに刺激が残り、しばらくすれば消えました。
この感覚は、防腐剤であるソルビン酸が入った食品を食べたときの刺激に似てます。
私だけでなく、妻も同じ意見でした。
これが、コオロギに含まれるただの香辛料的な成分なら良いのですが、コオロギが毒を持っているのではないかと勘繰ってしまいます。
コオロギが無毒でも、防腐処理をしてから粉末に加工してるかもしれないと勘繰ってしまいます。
無添加という事になってますが、コオロギに防腐剤をぶっかけてから、防腐剤が染み込んだコオロギを原料にしてそれを粉末にしたら、無添加と表記する事ができます。
この舌のピリピリは、そんな邪推をしてしまう感覚でした。
しかしこれは何の確証もありません。
2023年3月3日追記:コオロギ用飼料について気付いた事
舌のピリピリは防腐剤ではないかという感覚は、根拠が無いただの感覚かと思ってましたが、そうでもなさそうです。
Twitterで以下のような呟きを見ました。
ご参考までに貼り付けておきます。
布路川梶太
@P6AX3Er3HqoQynY
コオロギ用の飼料「昆虫飼料」ですが、原料は輸入大豆のカス(オカラ)と魚粉です。また、防腐剤や抗生物質が入っており「人間は食べてはいけません」と注意書きがされています。コオロギを粉末にするとき、コオロギの内臓を除去していなければ、これらを一緒に食べることになりませんか?
コオロギの飼料に含まれてる防腐剤の刺激を感じても不思議じゃない事が分かりました。
不思議じゃ無いどころか、コオロギパウダーには、はっきりと防腐剤と抗生物質が残っている事がわかりました。
まとめ
- コオロギパウダーはエビに似た旨味と香りがある。
- コオロギパウダー20gはコオロギおよそ100匹分。
- コオロギお好み焼きは旨味のあるお好み焼きになった。
- コオロギパンは焼きたてよりも少し時間が経った方が美味しくなる。
- コオロギクッキーも時間が経つ方が美味しくなる。
- コオロギパウダーは高い。
- 無添加を謳うコオロギパウダーにも防腐剤や抗生物質が残留している。
動画で説明
動画では私が出演して料理を作り食べ、カメラマンのbob氏も声だけ出演してコオロギ料理について感想を述べてます。
動画でしか伝わらない事もあるので併せてご覧ください。