沸騰したミルクに卵を注いでチーズができるのか?
海外の動画で、沸騰したミルクに卵を注いでチーズを作るという動画があります。
果たして、本当にそんな方法でチーズを作る事ができるのでしょうか?
実際に動画にある通りのレシピで試してみようと思います。
【目次】
1.こんな動画です
2.チーズの材料
3.では実践!
4.チーズの味と作ってみて分かった事
5.再挑戦!
6.チーズとホエーの重さを計る
7.チーズの味と2回作って分かった事
8.まとめ
9.動画で説明
こんな動画です
https://www.youtube.com/watch?v=JUsbaWRcen
↑この動画は、海外の動画で、日本語字幕が付いてるので私でも理解できます。
字幕が背景色と同化して見にくという難点がありますが、目を凝らしたら字幕は読めます。
内容は冒頭で少し触れた通り、沸騰した牛乳に溶き卵を注いだらチーズができるという内容です。
2021年11月頃に登場して、1ヶ月で700万回以上も再生されています。(2021年12月12日現在)
これを見て、ホンマにできるんかな〜って半信半疑でした。
だって、沸騰した牛乳に溶き卵を加えるのですよ。
そんなのでチーズなんて作れる訳ないって思いますよ。
けど、本当に作れたら画期的ですよね。
果たしてどうなんでしょうか。
きっと他にも私のように思ってる人は大勢いると思います。
でも、本当に実験して試すような人は、あまりいないでしょう。
だから私が実験してみようと思います。
チーズの材料
【材料】動画で紹介されていた量
牛乳 2リットル
塩 大さじ1
卵 3個
サワークリームORヨーグルト 200g
これはその動画で作っていた材料です。
牛乳と塩と卵とサワークリーム又はヨーグルトという4つの材料を使ってます。
上手く出来るかどうか分からないレシピに牛乳を2リットルも使うのは、かなりの冒険なので、私は3分の1の分量で作ろうと思います。
【材料】実際に作った量
牛乳 660ml
塩 小さじ1
卵 1個
ヨーグルト 66g
では、これでやってみましょう。
では実践!
牛乳を火にかけて温めます。
牛乳が沸騰するまでに、卵を割り、ヨーグルトを加え、混ぜておきます。
牛乳が沸騰したら、混ぜた卵を注ぎます。
火は止めずに加熱したままです。
混ぜます。
ちょっとボロボロの固形分ができてきました。
おっと、塩を入れるの忘れてました。
動画では最初に塩を入れてたのですが、入れるの忘れてたので、今入れて混ぜました。
2〜3分沸騰させます。
ボウルにザル、さらしを被せて、そこに注ぎ入れます。
しばらく置くと、さらしが目詰まりを起こしたみたいで、水分が落ちなくなりました。
固形分の割合は多くなってますが、まだまだ水分が残ってますよ。
もっと水分を切らなければいけません。
ちなみに下に落ちた水分をホエーと言います。
ホエーは透明色のはずですが、これはまるっきり牛乳の色してます。
ちょっとホエーをカップに入れて飲んでみます。
あ、これは牛乳の味です。
塩を入れてるので、塩味の付いた牛乳ですよ。
水分が落ちないので、さらしを摘んで持ち上げます。
ぎゅーっと絞りました。
さらしをめくりました。
これが完成したチーズです。
チーズの味と作ってみて分かった事
出来立てを少し食べると、卵感のあるチーズという味です。
確かに美味しいです。
その後、冷蔵庫で冷やしてから食べてみると、フレッシュな軽いチーズという味でした。
例えていうならレアチーズケーキの甘くない版みたいな感じです。
これはこれで美味しいです。
けど、少なくないですか?
もしかして、塩を入れるタイミングが、あの動画と違ってたから、それで少なかったのかもしれません。
あの動画では、最初に牛乳の中に塩を入れてましたけど、私は、沸騰して卵とヨーグルトを混ぜた物を入れた後に塩を入れましたからね。
だから、もう1回やり直しです。
ちなみに、1回目このチーズを作った時は、副産物として、塩味の付いた牛乳がおよそ700mlできました。
確かに、チーズって作った量の何倍ものホエーができるものですからね、これで普通かもしれません。
この牛乳は、塩味がついてるから、そのまま飲む訳にもいかないし、これでホワイトソースを作りました。
だから、これを作った次の日、中村家の晩御飯は、グラタンでした。
グラタンにかけるチーズは買ってきたチーズですよ。
このチースは、焼いてもとろけませんからね。
これは生で食べるチーズなんですよ。
再挑戦!
今度は、最初に塩を入れます。
あとは、同じ要領です。
卵とヨーグルトを混ぜたものを注ぎます。
2〜3分煮込みます。
今度はさらしを使わずに、ザルで水分を切り、最後にさらしで絞って水分を切りました。
出来ました。
チーズとホエーの重さを計る
チーズの重さ58g
ホエーの重さ635g
完成したチーズの重さは、全ての材料の1割未満で、ホエーは9割以上でした。
チーズの味と2回作って分かった事
チーズの味は1回目と2回目で同じでした。
そして、出来たチーズの量が少ないのも、1回目と2回目で同じでした。
という事は、塩を入れるタイミングはどちらでも良いという事です。
牛乳を温めた時に表面にできる膜、あれはラクトグロブリンというタンパク質です。
このチーズは、卵のタンパク質とラクトグロブリンでできるチーズだと思われます。
だから上手に作るには、材料を混ぜた後しっかり2〜3分沸騰させて、ラクトグロブリンを完全に固めるのがコツです。
まとめ
- 塩を入れるタイミングは問わない。
- さらしは目詰まりするのでザルで一旦水分を切ってからさらしで絞る。
- できるチーズの量は少ない。
- できたチーズは美味しい。
- 残った水分は、ホエーと言うより塩味の付いた牛乳。
- 材料を混ぜた後しっかり2〜3分沸騰させるのがコツ。
動画元のチャンネルでは、この他にも奇想天外なチーズの作り方動画が紹介されてます。
どれも、本当にこれでできるのか半信半疑なものばかりで、全て実験してみたいです。
さすがに、全て実験するのは大変ですが、今回の実験で、他の動画もちゃんとチーズができるのだろうと思うに至りました。
動画で説明
動画ではオトコ中村が自ら出演して語ってます。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。