
自家製の梅酒を美味しくするための話
皆様はご家庭で梅酒を漬けてますか?
中村家での梅酒の仕込み方など梅酒に関するお話です。
梅酒好きにはきっと楽しんでいただける内容になっています。
【目次】
1.梅酒の材料
1ー1.梅について
1ー2.砂糖について
1ー3.お酒について
2.梅酒の作り方
3.梅酒の熟成期間について
4.わが家では3年熟成梅酒を飲めるように仕込んでいる
5.3年梅酒の味
6.まとめ
7.動画で説明
梅酒の材料

【梅酒の材料】(作りやすい量)
梅 1kg
砂糖 400g
ホワイトリカー 1.8リットル
梅について
梅は青梅でも完熟梅でもどちらでもいいです。
私は完熟梅で作る方が何となく好きですが、両者の味を比べた訳ではないので、何となく好きなだけです。
完熟梅で仕込んだものと青梅で仕込んだものの味を比較しようと思えば、梅酒の熟成期間を1年とすると(梅酒の熟成期間については後述します。)実験に1年かかりますから、そんな事やってられません。
あ、でも私は実験に1年以上かかるような事いろいろやってますね。
また気が向いたら実験してみます。
砂糖について
一般的に、梅酒には氷砂糖を使うように言われてますが、私は、砂糖だったら何でもいいと思ってます。
今年の梅酒にはザラメを入れました。
理由は、ザラメが余っていたからです。
サラメ入りのカステラを作るために1kg入りのザラメを買いました。
そして、20gくらいしか使いませんでしたから、980gくらい余りました。
それがザラメを使った理由です。
いつもは上白糖やグラニュー糖などの普通の砂糖を使っています。
私は氷砂糖は使いません。
氷砂糖を使わない理由は、氷砂糖は普通の砂糖よりも高いからです。
普通の砂糖の方が安いからいつも普通の砂糖を使ってます。
氷砂糖を使えば、そのゆっくり溶ける性質が梅のエキスを効果的に引き出して、雑味が少ないクリアな甘さに仕上がると言われてます。
確かに普通の砂糖で作るとちょっと雑味が出るかもしれません。
しかし、雑味というものは、別な言い方すればコクであるとか深みであるとも言えるのです。
クリアな甘さが絶対に良いとは限りません。
クリアは逆に味が物足りないとも言えるのです。
また、普通の砂糖は溶けるのが早いから、梅の実から水分が急激に奪われ、梅がシワシワになる可能性があるという記述も見た事ありますが、私は普通の砂糖で仕込んで梅がシワシワになった事は1度もありません。
そして梅がシワシワになったところで何の問題もありません。
というわけで、砂糖は何でもいいと私は思っています。
黒糖を使うのも有りだと思います。
お好みの砂糖をお使いください。
梅酒の美味しさに関しては、砂糖の種類よりも後述する熟成期間の方が大切だと考えています。
お酒について
お酒は、ホワイトリカーが安いから使っています。
しかし、高いお酒を使えば美味しくなります。
お酒好きな人はご存知だと思いますが、お酒が高ければ高いほど美味しいという訳ではありません。
しかし、美味しいお酒は高いですよね。
当然ですが、使うお酒が美味しければ美味しい程、完成した梅酒は美味しくなります。
お酒の種類は問いません。
蒸留酒なら何でもいいと思います。
ブランデーは特にお勧めです。
ホワイトリカーのように安い紙パックに入った梅酒用のブランデーってありますが、あれもいいですね。
本当に美味しいブランデーで作ったら恐ろしく美味しい梅酒になります。
お財布事情が許すなら美味しいブランデーで仕込んでみるといいですよ。
ウィスキーでも美味しくできるようです。
友人からサントリーのローヤルで仕込んだものが美味しくできたという話を聞きました。
ただし、あまり個性的でスモーキーなウィスキーだと美味しくなるかどうか分かりません。
ウオッカ・ラム・ジンでも美味しくできます。
焼酎でも美味しくできます。
ホワイトリカーは焼酎の一種ですよね。
大抵の焼酎はホワイトリカーより美味しいですから、試してみる価値あります。
基本的に梅酒に使うのは蒸留酒です。
しかし例外的に蒸留酒ではないアルコール分が20度以上ある梅酒用の日本酒というものがあるらしいです。
それから、アルコールが20度未満のお酒で仕込むと、梅の天然酵母と糖分がアルコール発酵を起こすから、ダメみたです。
だから、例えばみりんで梅酒を仕込む事はできません。
と言うわけで、お財布事情が許すなら、高くて美味しいブランデーを使って仕込むといいですし、好きなお酒で仕込んでみるのも良いと思います。
でもやっぱりホワイトリカーで仕込むのが安くて手軽で良いかと思います。
梅酒の作り方
わざわざ説明するほどのことではないかも知れませんが、梅酒の作り方です。
仕込む時に特別な技が必要という事はありません。
まずは、買ってきた梅を洗います。
梅のヘソの部分を竹串などで取り除き、梅酒瓶に入れます。
砂糖とホワイトリカー、又は好きなお酒を入れて蓋を閉めたら仕込み完了です。
仕込んだ梅酒には、何をいつ仕込んだのかメモを書いて貼っておきます。
2025/6/14
梅 1kg
ホワイトリカー 1.8ℓ
赤ザラメ 400g
こうしないと瓶に何が入ってるのかわからなくなりますからね。
これを、押し入れに入れて放置です。
梅酒の熟成期間について
梅酒の熟成期間は、ホワイトリカーのパッケージに「3ヶ月で飲み始める事ができる」などと書いてあります。
3ヶ月で飲むなんてとんでもない!!
いや、3ヶ月でも飲めますよ。
けど、3ヶ月なんかで飲んだらアルコール臭がツーンと来て全く美味しくありません。
それも好みの問題と言えなくもないんですが、私は、最低でも1年は熟成させなければいけないと思ってます。
実際は、丸1年熟成させると、翌年の梅酒を仕込むために瓶を空っぽにしなければいけないので、瓶がいくつもあれば話は別ですが。空っぽの瓶がないと、次の梅のシーズンが来ても新たに梅酒を仕込めません。
例えば、10ヶ月熟成させてから飲み始めるくらいが良いかも知れません。
2ヶ月かけて飲んで瓶を空っぽにした頃に、また次の梅のシーズンが来て仕込むことができます。
だから、最低でも10ヶ月は熟成させなければいけません。
10ヶ月というのは最低ラインですからね。
2年でも3年でも熟成させるとまろやかで芳醇な熟成味が出てもっと美味しくなりますよ。
わが家では3年熟成梅酒を飲めるように仕込んでいる
我が家では、常に梅酒を3つ仕込んで、毎年1瓶飲んでは1瓶仕込み、を繰り返して、常に3年熟成梅酒を飲めるようにしています。
これは3年前に仕込んだ瓶です。
もうほとんど飲んでしまいました。
これは2年前に仕込んだ瓶です。
これは今年仕込んだ梅酒です。
昨年(2024年)は梅が大不作だったので仕込めませんでした。
だから今年は2本仕込みました。
3年梅酒の味
妻が梅酒好きだから、ものすごい勢いで飲むのですぐになくなってしまいました。
だからこの画像はイメージです。
飲み方はオンザロックスで飲んでます。
3年も熟成させるとそりゃもう美味しいですよ。
まろやかになります。
アルコールのツンとくる感じも弱まります。
新鮮な梅の香りは無くなり、逆に芳醇な香りと熟成味が出てきます。
漬けてあった梅はまだ少し残っています。
この梅が今回は美味かったです。
梅酒は、梅酒が美味しければいいので、漬けてある梅の美味しさまで考えてません。
梅はオマケです。
しかし今回は、梅まで美味しいです。
3年前に仕込んだので、どのような梅を仕込んだのか全く覚えてません。
だからどのようにすれば梅まで美味しくなるのか分かりません。
梅の状態まで書いてメモを貼っておかなければいけませんね。
メモに書く情報が多くなればそれだけ面倒になるので、最低限の情報しか書いてません。
この梅は美味しいのでそのまま食べて消費しています。
あまり美味しくない場合は、煮物に加えたり、ジャムにしたりします。
梅酒の梅は、すでに梅エキスが抜けたスカスカの状態ですから、煮込めば果肉は少ししか残りませんが、熟成味があって新鮮な梅とは別の美味しさがあります。
皆様はどのように梅酒仕込んでますか?
各家庭で作り方が違いますからね。
また、梅酒の梅はどのように消費してますか?
コメントで教えてくださいね。
まとめ
- 梅は青梅でも完熟梅でもどちらでもいい。
- 砂糖も何を使っても構わない。
- ホワイトリカーでなくても蒸留酒なら何でも良い。
- 蒸留酒でなくても梅酒用の日本酒もある。
- 仕込んだ梅酒には何をいつ仕込んだのかメモを貼っておくといい。
- 最低でも10ヶ月は熟成させたい。
- 我が家では3年熟成させている。
- 3年熟成梅酒はまろやかで芳醇で美味しい。
動画で説明
動画では私が実演して熱く語っています。
動画でしか表現できない事もあるので併せてご覧ください。