生豆本舗というネット通販のお店でコーヒーの生豆を買いました。
このお店は、非常に親切で、生豆が100g以上なら10g単位で購入できます。
そして、値段も良心的。
生豆本舗のサイト↓
http://www.namamame.jp/index.php?main_page=index
箱の中身は、こういう形で送られてきました。
中身は、「ブラジル No.2 17/18=250g」「コロンビアエクセルソ=250g」「グアテマラSHB=200g」
これだけ買って、送料・消費税込みで1010円でした。
安い!
今回は、この3種類の豆を先にブレンドしてから焙煎するプレミックス方式を試してみようと思います。
ブレンドには、プレミックスとアフターミックスの2通りがあります。
プレミックスは、生豆の状態でブレンドしたものを焙煎します。
アフターミックスは、個別に焙煎した豆をブレンドします。
豆の種類によって最適な焙煎度合いが異なるので、プレミックスでは、豆が持つ本当の個性を引き出す事ができません。
味を追求するなら、絶対にアフターミックスです。
しかし、アフターミックスの場合、3種類の豆をブレンドしようと思えば、3回焙煎しなければいけないし、4種類なら4回、5種類なら5回。
手間がかかります。
プレミックスの場合、焙煎は1回で済むので手軽です。
ドトールコーヒーでは、コスト削減のためにプレミックスを採用しています。
味は最高では無くなりますが、プレミックスがどんな物なのか、試した事がありませんので、とりあえず一度試してみることにします。
美味しくないかもしれないですが、上手くいけば、ドトールのように案外美味しかったりするかも知れません。
まず、生豆の状態でハンドピック(不良豆を取り除く事)を行ってから、ブラジル・コロンビア・グアテマラを、それぞれ同じ割合でブレンドします。
そして、スキレット(鉄のフライパン)を強火で1分予熱してから、弱めの中火でじっくり18分ほど炒りました。
焙煎後にもハンドピックを行います。
炒ったのに焦げてない豆などは、美味しくないので取り除きます。
ん~
イマイチ…
炒りたて・挽きたて・淹れたてだから、一応美味しいですが、風味がイマイチだなぁ。
やはり個別に焙煎して豆の個性を完全に引き出してからブレンドしないと物足りないですね。
豆の品質が良ければ、プレミックスでも風味は出るのでしょうけど、これは最も安い豆を使っているから風味が物足りないです。
そもそも、今回使った豆が、ストレートではどんな味なのかを試してもいないのに、先にブレンドするというのが間違いで、まずは、個別に焙煎して、味を確かめるべきです。
そして、焙煎のピークが同じくらいの豆をプレミックスにすべきだと思いました。
私のように趣味でコーヒーを味わうなら、手間をかけてでもアフターミックスにすべきだと思います。
という事で引き続き、ブラジル・コロンビア・グアテマラを、それぞれ単品で焙煎してからブレンドするアフターミックス方式を試してみます。
ブラジルは中煎り(ハイロースト)、コロンビア・グアテマラは中深煎り(シティロースト)で煎りました。
まずは、それぞれを単品で試飲してみます。
ブラジルNo.2 17/18
100gあたり100円という、すごく安い豆なので、これと言った特徴も無く風味も弱いです。
単品で飲んでも、ちっとも面白くないですが、ブレンドのベースには使えるでしょう。
ブレンドの味にマイナスの影響を及ぼす事は無いでしょうが、プラスの影響は期待できません。
コロンビアエクセルソ
100gあたり110円という安い豆ですが、コロンビア特有の苦味と甘い香りを、ある程度備えています。
この値段でこの味なら得したような気分になりますが、総合的な風味は物足りないです。
ブレンドすれば味が活かされるのではないでしょうか。
グアテマラSHB
100gあたり140円と、3種類の中で一番高価な豆です。
それでも安いですが…
一応、グアテマラ特有の苦味と甘い香りとコクを、ある程度備えています。
際立つものは無いですが、ブレンドには使えるでしょう。
では、これらをブレンドして飲んでみましょう。
ブラジル・コロンビア・グアテマラを、1:1:1の割合でブレンドしました。
特徴の弱い3種でしたが、ブレンドすることによって、幅と奥行きが広がり、立体的な味になりました。
安い豆だから、爆発的な美味しさではありませんが、それなりに美味しいです。
やはりプレミックスに比べると断然アフターミックスの方が美味しいです。
予想通りの結果でした。
単品で焙煎しておくと、その日の気分で、1:1:1でブレンドしたり、2:2:1でブレンドしたり、1:3:4でブレンドしたりと、毎回違ったブレンドを楽しむ事が出来ます。
そのうちに黄金比が見つかるかもしれません。
また、豆の種類を増やせば、ブレンドのバリエーションは無限大に広がり、楽しみも無限大に…!?
そもそもプレミックスか、アフターミックスか、と言う議論は、成立しません。
アフターミックスしかありません。