ケシロハツモドキ料理

      2017/08/20

ベニタケ科のキノコ1さて、こいつは、京都御苑にいくらでも生えているキノコです。
シロハツかシロハツモドキだと思います。
もし、こいつが美味しければ、ウハウハですが、調べてみると、辛味があるなどと書かれています。
キノコで辛いなんて、今までそんなキノコ見たことも聞いたことも食べたことも無いので、想像が付かない。
ものすごく知的好奇心をくすぐられるじゃないですか!
それで、試しに採ってきました。

ベニタケ科のキノコ2かさの表面には、泥が付いていて、水洗いしても取れません。
たわしでこすっても取れません。
キノコ自体は、たわしでこすっても傷つかないくらい丈夫です。
実際に少しだけ生でかじってみたら、舌にピリピリと辛味を感じました。
辛味といっても、唐辛子の辛味と違って、大根の辛味に近い感覚です。
これは極めて珍しい味覚。

あれ、切った断面に白い乳液が出てきました。
シロハツも、シロハツモドキも、乳液は出ないと書いてあります。
じゃあ、これいったい何なんだ?

とりあえず油で炒めて食べてみよう。

キノコ炒め味は、繰り返しになりますが、辛いです。
パサパサした食感で、舌に辛味が残ります。

普通のサラダ油で炒めたのに、なぜかオリーブ油で炒めたような香りがします。
強烈に個性のある味です。
おそらくベーコン等と相性がいいだろうと思っていました。

すると、なんといいタイミング!?

妻がお弁当のおかずに、アスパラのベーコン巻きを作っていました。
おお、ちょうどいい!
ベーコンを少し拝借して、ベーコンとキノコを一緒に食べてみました。
うん、ベーコンと相性が良い。

ゲホッ!!

強烈な辛味が喉を刺激して、むせました。

何という辛さ。

どうやら、柄の部分が強烈に辛いみたいです。
それまでは、かさの部分を食べていて、それほど辛くなかったのですが、ベーコンと一緒に食べた柄の部分は、もう飲み込めない辛さ。
それを飲み込みましたよ。
当然むせました。

後から調べてみた結果、このキノコは、ケシロハツモドキじゃないかと思います。
本には著しく辛いと書いてあります。
間違いないです。
キノコを同定するには、味も1つの要素になるのですね。

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研究のために、改めて収穫

ケシロハツモドキ1研究のために、改めて収穫してきました。
大きさは直径10㎝ぐらい。

この超個性的なキノコに好奇心をくすぐられ、図書館や、ウェブで色々と調べてみました。
これによく似たキノコで、シロハツ・シロハツモドキ・ケシロハツタケ・ツチカブリ・ツチカブリモドキなどがあります。
全てをよく観察したわけではないので、合っているかどうか分かりませんが、以下に、私なりの見分け方を表にしてみました。

乳汁ヒダ
シロハツ出ない無い
シロハツモドキ出ない無い
ケシロハツタケ出る表面に微小毛
ケシロハツモドキ出る表面に微小毛
ツチカブリ出る無い極細
ツチカブリモドキ出る無い

料理するときは、これらをいちいち区別しないで、ベニタケ科の白い奴というふうに、一まとめにして考えたら良いと思います。
実際、どのように料理したら美味しく食べられるか、まず、クックパッドで調べてみましたが、当然の事ながら載っていませんでした。
他のいろいろな、あやしいサイトやブログを検索して、いくつかの情報をゲットしました。

○ゆでこぼしたら辛味が抜けて食べられる。 ← ナルホド。
○塩漬けにすると辛味が抜けて食べられる。 ← 辛味が抜けたとしても、美味しいとは思えないなぁ。
○汁物に入れると良いだしが出る。 ← ホンマかいな~?
○辛味を活かしてカレーの具にすると良い。 ← カレーの辛味とは違う辛味なんだけどな。
○私は、パスタに合うだろうと書きました。

どの情報も、クックパッドのような公の情報でなく、どちらかと言うとインターネットの闇の情報なので、信憑性に欠けると言うのか、半信半疑と言うのか、素直に信用できないです。

これは、実際に試してみるしかない!
と、怒涛の料理実験が幕を開けたのでありました。

ゆでこぼす

ケシロハツモドキ3ゆでこぼしました。
少しは辛味が抜けましたが十分に辛いです。
このままの状態で食べても美味しくないです。
ゆでこぼして完成というのでなく、料理をする上での下ごしらえですね。
確かに、ゆでこぼすと食べやすくなるのですが、個性を弱くするので、あまりお勧めできません。

塩漬けにする

ケシロハツモドキ4塩漬けにしてみる。
この状態で約2ヶ月漬ける。
自信ないので弱気の少量。
11月中旬に解禁予定。

お吸い物にする

ケシロハツモドキのお吸い物ケシロハツモドキのお吸い物。
だしの味は決してマズくないのですが、良いだしとは言えません。
ゴクンと飲み込むと、後から喉に辛味が残るお吸い物です。
具としては、マズくて辛くて食べられません。
もしかしたら、トムヤンクンなどに合うかもしれません。

カレーの具にする

ケシロハツモドキカレー1次は、ケシロハツモドキのカレーを作ります。
ケシロハツモドキ・タマネギ・ニンニク・ベーコンを炒める。

なっとくのカレー炒めたところに、これを投入。
辛くなったら怖いので、カレーは甘口を使用。

ケシロハツモドキカレー2混ぜたら完成。

ケシロハツモドキカレー3ケシロハツモドキのカレーです。
やはりカレーの味が勝って、キノコの味があまり分からないです。
そしてなぜか、あまり辛くない。
カレー自体は、なっとくのカレー甘口そのままの味です。
その中に、まずいキノコの具が入っているというだけで、キノコも我慢したら食べられます。

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ケシロハツモドキカレー4なんとか完食!
カレーの具にするのは、イマイチでした。

パスタの具にする

ケシロハツモドキ5次に、ケシロハツモドキのパスタを作ってみましょう。
ケシロハツモドキとニンニクをサラダ油で炒めます。

ケシロハツモドキ6ベーコンも投入。
醤油少々、塩少々で味付けします。
そして、茹で上がった麺を投入。

ケシロハツモドキのパスタケシロハツモドキのパスタ完成!

意外に美味しいです。
辛味がアクセントとなって、意外にも素材が調和してます。
いや、正確に言うと、美味しいというよりも、マズイのを我慢しなくても食べられると言った程度の味でしょうか?

ケシロハツモドキのパスタ2完食!
一応、違和感無く食べられました。

ケシロハツモドキはパスタに使うのがおすすめ。
と言うよりも、パスタに使うのが一番マシな食べ方。
その次に、おそらくトムヤンクンなどに入れると我慢しなくても食べられるのではないでしょうか?

ちなみに私は、こんなキノコもう2度と食べたくありません。
そんなに無理をして食べなくても、他にもっと美味しいキノコがいっぱいありますよ。
食糧危機が来ない限り、手を出す必要なしです。

そして2ヶ月後、塩漬けが完成

ケシロハツモドキの塩漬けこれが、ケシロハツモドキ塩漬けの完成品です。
めでたく解禁となりました。
けど、正直言って食べたくないなぁ。
もうこんなキノコは2度と食べたくないと思ってたけど、これを試食しない訳にはいかないなぁ。

美味しくないだろうなぁ。

ケシロハツモドキの塩漬け覚悟を決めて食べてみます。
もしかしたら、2ヶ月の間に美味しく変化しているかもしれません。
まず、少しかじってみました。

ん?

辛くない。

それに、そんなにマズくない。
塩味の効いたキノコと言った味です。
思っていたほどマズくなかったので、ちょっと安心しましたが、期待はずれで少しがっかりという気もします。
この複雑な気持ちはを何と言い表せば良いでしょうか?
ま、それは置いといて、これを美味しく料理してみましょう。

トムヤンクンスープの具にしてみる

塩抜き料理をする前に、まず塩抜きです。
ケシロハツモドキの塩漬けを、しばらく水にさらします。
これで塩抜きは完了。

トムヤンクンスープこれは、トムヤンクンスープの缶詰。
具も入った完成品です。(エビは入ってません)
好みの具を追加して、温めるだけでOKです。

スープを煮込む好みの具(ケシロハツモドキ)を入れて温めます。
キャベツとモヤシも少し入れました。

スープ完成出来上がり~。
さて、お味は?

辛っ!!

ケシロハツモドキは、辛味が抜けているので、辛くないです。
ただスープが辛いだけなのです。
スープの辛さと言ったら、全身から汗が噴出し、顔から脂汗がにじみ出して鼻がヌルヌルになるくらい辛いです。
ここ数年、私は子ども達に合わせて、辛いものを食べていなかったから、辛さに敏感になっているのでしょう。
完食ハーハー言いながら完食。

で、ケシロハツモドキの味は?

そんなの辛くて分かりませんでした。
しかし、マズさは全く感じませんでした。

…という事は、おそらく、トムヤンクンスープには、合っているのではないか?
いや、合っているに違いない。
ケシロハツモドキは、辛いのが平気な人なら、トムヤンクンスープの具にするのがお勧め。
と言う結論が出ました。

…?

いや待てよ。
この結論は、根本的なところで間違っている気がする。
冷静に考えて結論を出すべきだ。

うん、そうだ。

本当の結論は

「ケシロハツモドキは食べる物ではない!」

そんな結論、ケシロハツモドキを1回でも食べたら誰でも解るわ!
と突っ込みたくなるかもしれませんが、私の結論には、数々の実験を繰り返した重みがあるのです。
この結論の重みだけは、自信があります。
このように、どうでもいいことに自信を持ったりして、次なる料理研究への活力とするのでした。

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