その他の漬物・発酵

紅生姜を作って梅酢を消費

2015年7月8日

梅干を手作りすると、梅酢が残ります。
1kgの梅で梅干を作り、それを1年かけて食べ終わった頃には、約150mlの梅酢が残ります。
梅酢は、梅のエキスだから、体に良いはずなので捨てるなんてとんでもない。
ただ、塩分が濃いために、使い道が限られてきます。

私なりの梅酢の利用法をいろいろ試してみましたが、どれも多少の問題点があるのです。
以下に、梅酢の利用法と問題点を挙げてみました。

○醤油の代用として使う → ちょっと味に無理があるし、すぐに飽きる。
○料理の隠し味に使う → 使い方によっては確かに効果があるが、ほんの少量しか消費できない。
○ご飯を炊くときに少量混ぜる → 一風変わったご飯になるがすぐに飽きる。
○柴漬けを漬ける → 柴漬けは美味しいが、手がかかる。

どれも梅酢の消費という観点からみると、魅力的ではありません。

そこで期待される消費方法が紅生姜です。
紅生姜を手作りすると効果的に梅酢を消費する事が出来て、しかも美味しいのです。
市販の紅生姜は、中国産で着色料、酸味料、防腐剤、その他添加物が入っていたりしますが、手作りだと好きな産地の生姜で好きな配合で作る事が出来ます。

余談ですが、日本では平成24年のデータによると、高知県の収穫量が24000tで、51.6%と最も多く、2位が熊本県の6890tで14.8%、3位が宮崎の4220tで9.1%となってます。

さて、それでは紅生姜を作ってみますが、まず簡単バージョンの作り方から紹介します。
本当の作り方は後ほど紹介しますので。
簡単な作り方でも市販の物とは別次元の美味しさですよ。

まずは簡単紅生姜の作り方

【材料】
生姜 1p(新生姜でも可)
梅酢 生姜と同じくらいの量

※この分量で、市販の紅生姜1袋分くらいになります。
※本当は新生姜を使うみたいですが、私の好みで、ひね生姜での作り方を紹介しています。

しょうが
高知県産生姜を1p買ってきました。

みじん切りにする
皮を剥いてみじん切りにして、適当な容器に入れます。
新生姜なら皮を剥かなくても良いです。
みじん切りが面倒ならスライスでも良いです。

梅酢で満たす
梅酢で満たして、冷蔵庫で1日置いておきます。

1日後
翌日。
梅酢が生姜に浸み込みました。
とりあえずこれで完成です。
3日以上置くと味が落ち着いて、もっと美味しくなります。

紅生姜ごはん
紅生姜ご飯。
あったかご飯に紅生姜を混ぜてみました。

う~ん、イマイチ。

紅生姜は美味しいのですが、あったかご飯に混ぜるだけという調理法がいけなかった。
…と私は思ったのですが、6歳の娘は美味しいと言って食べました。

UFOの薬味にする
焼きそばUFOの薬味にしました。

これは美味しい!

紅生姜が効いて、味が引きしまります。
手作りだと梅酢と生姜の香りが良く、酸味も品が良く、ピリッとした辛味も快いです。

次にちゃんとした紅生姜の作り方

生姜
生姜を買ってきました。
これで400gあります。

本当は新生姜を使うのですが、私の好みでひね生姜にしました。
ひね生姜というのは、新生姜ではない普通の生姜の事です。
ひね生姜を使うと、生姜の風味が強く仕上がります。

皮を剥く
まず皮を剥きます。
新生姜なら皮を剥かなくても良いです。

皮を剥いたら333gになりました。
という事は、67gも捨てたことになりますね~。

う~む。

皮を剥く手間と、それを捨てる事を考えると…
5~7月の新生姜が手に入る時期なら、新生姜を使った方が良いかもしれないです。

と言うよりも、普通は新生姜で作ります。
私の好みで、勝手にひね生姜を使っているのです。

スライスする
適当にスライスします。
スライスしないで塊のまま作る場合もありますが、味が浸み込みやすそうなので、先にスライスしました。

塩をまぶす
生姜の重さに対して3%の重さの塩をまぶして…

重石をのせる
重石をのせて1時間くらい置きます。
1時間後に水気を絞って…

干す
天日で半日干します。
こうする事によって生姜の組織が柔らかくなるそうです。
結局は、天気が曇りだったので、天日干しではなく、陰干しみたいになりました。
まあ、大差はないでしょう。

適当な容器に入れる
干した生姜を適当な容器に入れて…

梅酢を入れる
赤梅酢をひたひたになるまで入れます。

赤梅酢の量は量ってませんが、100mlくらいだったと思います。

1日後
1日後。
浸み込みました。

刻んで試食
刻んで頂いてみます。
予想通り、生姜のピリピリがよく効いた味になりました。
濃厚な味で食べ応え十分です。
もちろん美味しいです。

牛丼に紅生姜
牛丼のトッピングにしました。

おいし~い!

味がピリッと引き締まります。
紅生姜は、ちゃんとした作り方で作ると、濃厚な風味で格別です。
この味を知ってしまったからには、もう市販の紅生姜は食べられません。

関連記事

↓こちらは、新生姜を使っって紅生姜を作るのと、甘酢漬け(ガリ)も作っています。↓

↓外部サイトですが、オトコ中村執筆記事です。↓

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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